マナの濃い唄
 マナが朝からピアノの前でガチャガチャやっている。音楽のような、で無いような音を掻き鳴らしながら、時々手を止めて何か考え事をしたり、時々何やらブツブツつぶやいたり、時々紙に何か書いたりしている。昼飯食いに来ていたゑんちゅが尋ねた。
 「マナ、さっきから何やってんの?」
 「えっ、あー、唄、作ってる。」
 「はぁ?それでか?さっきから聞いてたが、音楽には全く聞こえねぇぞ。」(俺)
 「まあ、曲はともかく、詩はどうなの?どんな唄?」(ゑんちゅ)
 「恋の唄に決まってるじゃない。」
 「そういえば、愛とか恋とか、別れる別れないとかブツブツ言ってたな。」(俺)
 「死ぬとか殺すとかなんてことも言ってたけど、何か暗いね。」(ゑんちゅ)
 「そうかなー、実体験を元にしてるんだけどね。」
 「あー、だからドロドロした感じなんだな。それがお前の恋愛なんだな。」(俺)
 「恋唄じゃなくて、情念の濃い唄ってわけだね。」(ゑんちゅ)
 というわけで、マナの濃い唄、作成中だが、完成できるかどうかは不明。
   −−−ある日のユクレー屋の情景−−−
語り:ケダマン 2007.11.30  次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島
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