ナンダバダバ
 「よー、マナ、最近ふっくらしてきたな、頬とか首筋とか。」
 「ナンダバー、あんた、ケンカ売ってるの?」
 「ナンダバー?・・・って何だ?そういえば、ユーナがよく口にしていたな。」
 「ユーナからうつったみたいさあ。」
 「何だって?という聞き返しかな?」
 「違うよ、何だよ!ってことだよ。」
 「あー、そうか、あっ、で、ケンカ売ってんの?って続くのか。」
 「そうだよ。でも、元々ウチナーグチみたいだよ。あんた知らないの?」
 「ナンダバーは知らねぇな。何だよ!ならヌーヤルバスイって言うな。おそらく、和語の”何だ”にウチナーグチのバーが付いたんだろうな。・・・にしても、ナンダバーは語感がいいな。繰り返し言うとリズムになるな。ナンダバダバ、ナンダバダバ、シャーラーラー、ナンダバダバ、ナンダバダバ、・・・うん、いいな、これ。」
 「ちょっとあんた、踊りながらどこ行くの?」
 「ガジ丸のとこ。ナンダバダの唄を作ってもらおう。面白ぇぜ、これ。」
   −−−ある日のマナとの会話−−−
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