空飛ぶユーナ 「ねー、空飛ぶって気持ち良い?」 「気持ち?・・・ユーナは歩いていると気持ち良いか?」 「良いときもあるし悪いときもあるし、うーん、普通はフツー。」 「歩けない人から見ると、歩いてるユーナは気持ち良さそうに見えるかなあ?」 「ん?・・・あっ、そうか。飛べない人から見ると、飛んでる人は気持ち良さそうに見えるって、私、言ってるんだ。」 「です。だから、俺も飛んでる時、普通はフツーなんだ。」 「何かよく解らないけど、すごく良い事言ってるよね、ケダマンって。」 「おー、そうか、はっはっはっ。褒めてくれたお礼にユーナ、ちょっと空の散歩でもするか?俺に掴まれば飛べるぜ。」 「えっホント、飛ぶ、飛ぶ。」 ―――ある日の、ユーナとの会話――― |
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「痛っ!ユーナ、そこは尻毛だ。もうちっと上、掴んでくれ」 「いいじゃない、どこでも。」 |
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「手の匂いを嗅いでみろ。うんこ臭いだろ?」 「ゲーッ、汚な!」 |
語り:ケダマン 2006.6.30 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島 |