ハマウド
 フキ(蕗)の煮たものを東京にいる頃は何度か口にしているが、沖縄ではほとんど食べない。フキが無いからである。鹿児島の友人が「ツワブキもフキと一緒で美味しいよ」というので調べてみたが、沖縄のツワブキも食えないことは無いらしいが、あくが強いとのこと(→記事「ツワブキ」)である。沖縄のツワブキと鹿児島のツワブキは品種が違うとのことであった。ウドの煮たものも東京で食べている。これもまた沖縄に自生が無いのであろう。沖縄では、私は一度も口にしていないと思う。
 ウドというと、「ウドの大木」という言葉が、以前は真っ先に浮かんだのだが、最近はお笑いコンビ、キャイーンのウド鈴木を思い出してしまう。国仲涼子の顔を思い出そうとしても、なかなかその映像は浮かんでこないんだが、ウド鈴木の顔はすぐに浮かぶ。個性的な顔をしているからだろう。芸人としては。その顔が天賦の才なのであろう。
 「ウドの大木」とは「ウドは茎が長大でも、柔らかくて役に立たないことから、身体ばかりは大きいが、役に立たない人のたとえ。」(広辞苑)とのこと。ウド鈴木の背が高いのかどうか私には不明だが、少なくとも彼は大いに役に立っているウドである。

 今帰仁の海岸で見つけた植物が、ハマウドという名であることを知って、「おお、なるほど、ウドの大木とはこういうものか」と初め思った。ハマウドは大きかったのだが、その茎は弱そうであった。ところが、ハマウドはウドと名がついているが、ウドとは別科の植物であった。「ウドの大木」の対象では無かったのであった。
 ところが、さらに調べると、ハマウドは食用にはならないとのことである。うーん、やはり役に立たないウドであったかと思う。(3回目の)ところが、役に立つかどうかって人間の目だけから考えてはいけないのであった。少なくとも、ウンコ垂れ流ししている私に比べれば、ハマウドはずっと地球に優しい生き物に違いない。

 ハマウド(浜独活):野草
 セリ科の多年草 本州以南、南西諸島に分布 方言名:ドゥククヮチ
 「浜に生えるウドの意」(沖縄植物野外活用図鑑)でハマウドという名前らしいが、ウドはウコギ科で、本種はセリ科。見た目が似ているということであろう。ウドの若芽は食用となり美味しいが、本種は食えない。ウドと同じく根を薬用にはするとのこと。
 高さが100〜150センチになる大型の草本。葉も大きく20センチ内外ある。花は小さいが、多く集まって花序をつくり、全体では大きく見える。白色の花、開花期4月から6月。暖地の海岸に自生する。写真は今帰仁村の浜辺。

 ウド(独活)
 ウコギ科の多年草 北海道から九州の山地に自生。草丈は1mから2m。白い小さな花がかたまって球状となって咲く。開花期は7月から8月。
 若芽が食用となり、根は生薬となる。「ウドの大木」のウド。
 記:島乃ガジ丸 2006.8.6  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
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