オオヤブツルアズキ
 今回紹介するオオヤブツルアズキは、2012年9月10日に出会っている。「宮古諸島オッサン二人旅」の2日目、宮古島空港9時25分発の飛行機に乗り多良間島へ。多良間空港に着いたのは午前10時頃、多良間は雨が降っていた。雨のせいで私は11時まで空港に足止め、雨が上がるのを待って歩き出し、海岸沿いの道を宿方面へ向かう。

 のんびり景色を眺めながら、あれこれ写真を撮りながら夕方5時前に宿へ着く。オオヤブツルアズキに出会ったのはその途中。だけど、全く記憶に無い。空港から宿まで6時間かかっているが、その間で覚えているのは宮古島まもる君とヤシガニだけ。
 宿で、宿の主人や他の客たちと宴会したことも覚えている。そういうことから推察するに、私は植物にさほど関心は無いものと思われる。HPで沖縄の植物を紹介しているのでしょうがなく関心のあるようにしているのかもしれない。でもいいさ、それでほんの僅かでもモノを覚える。それが長年続けば、私もきっと物知り爺さんになれる、はず。

 
 オオヤブツルアズキ(大藪蔓小豆):野草・蔓植物
 マメ科の蔓性多年草 原産分布は不詳 方言名:不詳
 名前の由来、『沖縄植物野外活用図鑑』に「大藪蔓アズキの意」とあった。「大」については、おそらく仲間内では大きい方だからであろう、「藪」については、野原や道端に鬱蒼と生えているからであろう、「蔓」については、蔓性の植物だからであろう、アズキはあの食用のアズキ(小豆)と同属の植物だからということであろう、などと想像できるが、しかし、そのアズキそのものの由来が不明、想像もできない。
 原産分布は資料がなく不詳。文献の写真は八重山諸島の西表島で、私の写真は宮古諸島の多良間島。もしかしたら、沖縄島には分布しないのかもしれない。
 葉はマメ科植物でよく見る形の3出複葉。花は黄色でいかにもマメ科植物の形状。野原や道端に生え、莢果(きょうか)は食用にならない。
 ちなみに学名、
 アズキ Phaseolus angularis W.F.Wight
 コバノツルアズキ Phaseolus minimus Roxb.
 オオヤブツルアズキ Phaseolus reflexo-pilosus Ohwi
 記:島乃ガジ丸 2017.9.22  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行
 
inserted by FC2 system