ムラサキカタバミ
 年末忙しかったガジ丸は、大晦日にガジ丸HPの記事を3題書き、アップして、いつもより2時間早い午後5時には第二の職場を退社して、スーパーへ買物に行った。酒浸りの正月を送るために買物は絶対の必要条件なのだ。年越し蕎麦の材料と酒の肴と餅を買い、家に着いて、料理する。大晦日は寒かった。全国的にも寒かったようだが、沖縄も今季初の冬日となった。北からの季節風が強く、風は、嵐のような音を立てていた。
 新しく買ったHP作成ソフトをいじりながら、片目でテレビ、K1やらプライドやらを見ながら酒を飲む。温風ヒーターに今季初のスイッチが入った。年越し蕎麦は、天ざるにする予定で、その材料を揃えていたのだが、あんまり寒くて、冷たい蕎麦など食う気にならず、酒瓶を抱え、布団にもぐりこんで、ちびちび飲みながら、いつかしら寝た。
 元日、夜明け前に目が覚めた。思わぬ初日の出も拝むことができた。あれこれ雑用を済ませ、午後からは年末できなかった部屋の掃除。
 二日も午前中雑用があって、午後からは料理。夕方、やっと初風呂に入る。
 三日、一日中家にいる。例年の正月は、枕元に酒を用意し、朝起きたら朝酒なのだが、今年は三日目にしてやっと、それができた。昼間、新HP作成ソフトの攻略とガジ丸HPの記事書きをする。夕方まで酒を我慢する。外には一歩も出ない。

 掃除と共に年末からの懸案事項だった畑仕事は、よって、正月になっても何もできなかった。これでもう3週間あまり畑を触っていない。今朝、出掛ける前にちょいと覗いた。冬だといっても概ね暖かい沖縄は、雑草にとっては天国。予想はしていたが予想以上の悲惨な状態になっていた。畑は雑草だらけになっていた。その一角はムラサキカタバミに占められていた。これは、畑への侵入防止が不可能に近い雑草。年間を通して私の畑仕事の大半の時間は、このムラサキカタバミともう一つの雑草コウブシの駆除に費やしている。

 ムラサキカタバミ(紫方喰):雑草
 カタバミ科の多年草 分布は熱帯、亜熱帯各地 方言名:ヤファタ
 カタバミは広辞苑にあり、酢漿草という字があてられている。これは、「全草に酸味があり」で酢、漿は液体という意味で、全草に酸っぱい汁がある草ということであろう。方喰という字は参考文献にあった。由来については書かれていないが、おそらく、葉が、片方喰われたような形状をしているからであろう。
 方言名のヤファタは屋端と書くらしい。屋敷の端のあまり明るくない場所のみでなく、陽光が燦燦と降り注ぐ明るい場所でも、どこにでも繁殖する雑草。
 地下に多くの小さな子球を持つ鱗茎ができ、増殖し、また、茎が地上を這い、茎の所々から根を出して広がる。駆除が困難な雑草と文献にあるが、全くその通り。
 花は淡紅紫色、開花期について資料は無いが、沖縄では春から夏。

 花

 群落
 記:島乃ガジ丸 2005.1.7  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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