ハマゴウ
 ガジ丸HPでは沖縄の植物、動物などを紹介しているが、この時期(これを書いているのは8月12日)、それらへのアクセス数が増える。立ち上げた時には全く想定していなかったのだが、HPは子供たちも見るのであった。この時期アクセスが増えるのは、夏休みの子供たちが自由研究か何かで参考にしているのだろうと思う。
 子供たちが見るってことを想定していなかったので、記事には子供向けでないちょっとHな話もたまに書いたりしている。ガジ丸HPは、Hサイトということは全く無いので、あくまでも”ちょっとH”にすぎない。南国沖縄は元々性に対して大らかで、私もまたその遺伝子を確実に受け継いでいて、同じく大らかである。なので、”ちょっとH”くらいであれば、特に秘め事にすることは無かろうと思っている。

 植物のハマゴウは、今週、別頁で紹介している同科同属のミツバハマゴウと同じく、ウチナーグチ(沖縄口)でホーガーギーと言う。ホーガーギーについてはミツバハマゴウの頁で書いているが、これが”ちょっとH”な話となっている。
 「”ちょっとH”くらいであれば、特に秘め事にすることは無かろう」というのはしかし、私の感性であり、そうじゃないと思う感性の人も世の中には多くいるだろう。というわけで、これから”ちょっとH”を書く際は、「注、子供向けで無い」などといった注意書きをつけることにした。ミツバハマゴウの頁はそうしている。
 先日、母の入院する病院の近くでハマゴウを発見し、写真を撮り、その葉をちぎって、揉んで匂いを嗅いでみた。一緒にいた義兄のA、その息子のTS、その友人のTKにも嗅いでもらった。4人の一致した意見は、「ハーブ系の匂いがする」であった。

 ハマゴウ(蔓荊):フェンス
 クマツヅラ科の蔓性低木 原産分布は本州以南、南西諸島、他 方言名:ホーガーギー
 果実は生薬の蔓荊子(まんけいし)となり、漢字の蔓荊はそれから来ている。なので、蔓荊はマンケイであり、ハマゴウとは読まない。ハマゴウのハマは浜ということであろうが、ゴウが不明。浜に強く在るものという意味の浜強なのかもしれない。
 方言名のホーガーギーについては、ミツバハマゴウの項で私の推測を述べている。当たっているかどうか不明の上、品のある話ではないので、ここでは省略。
 参考にしている文献には常緑蔓性草本としているのもあったが、他の文献では常緑蔓性低木とあり、広辞苑にも落葉低木とあったので、多数決で蔓性低木とした。落葉か常緑かについては、おそらく温帯の本土では落葉、亜熱帯の沖縄では常緑ということ。
 同属のミツバハマゴウは低地に生育し、幹が直立するが、本種は匍匐し、砂浜を覆う。蔓は長さ150センチほどに伸びる。浜辺に自生するだけあって潮風に強く、また、陽光地を好む。葉には細かな毛があり、全体的に白っぽく見える。
 花は薄紫色で、枝の先にいくつもかたまってつく。開花期は5月から10月。広辞苑には「香りがある」とあった。私の実体験では「微かにローズマリーの匂い」。

 花

 白花種
 記:島乃ガジ丸 2007.8.12  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
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