メキシコマンネングサ
 散歩が趣味の私が、7月に300坪の畑を借り畑仕事に携わってからはほとんどやっていない。もっとも、歩数計付き携帯電話をポケットに突っ込んで1日畑仕事をすると、歩数計は軽く1万歩を超えるので、健康のための散歩は必要ない。
 去年の9月に首里石嶺から今の宜野湾市我如古のアパートに越してきた。石嶺のアパートからは四方八方にほとんどの毎週末、散歩をしていたが、我如古に越してからは南方面に2度、西方面に2度、北方面へ1度しかやっていない。そうこうしている内に300坪の畑となってしまい、忙しくて散歩どころではなくなってしまった。
 じつは、私の散歩は健康のためが第一目的では無い。見知らぬ植物や動物に出会い、その写真を撮ることを大きな目的としている。

 4月にアパートの南方面を散歩している時に見知らぬ植物に出会った。それは特徴のある姿と花の形をしていた。既にコモチマンネングサを知っていたので、それに似ていることから「マンネングサの仲間だな」と容易に想像できた。写真を撮り、家に帰って図鑑を調べる。想像通りであった。偶然にもその数日後に粟国島で同じ仲間に出会った。4週間前に紹介したハママンネングサ。両者は葉の形が違うので判別できる。

 メキシコマンネングサ(墨西哥万年草):花壇・鉢物
 ベンケイソウ科の多年草 メキシコ原産 方言名:なし
 名前の由来は資料が無く不明。マンネングサは広辞苑に万年草と字が充てられており、生命力が強いところからきていると思われる。メキシコは『日本帰化植物写真図鑑』にメキシコ原産とあり、メキシコのマンネングサという意だと思われる。
 帰化植物で、日本では本州以西に分布する。茎は多く分枝し、その下部は地上を這い広がり、上部は立ち上がり高さ30センチ程になる。
 葉は多肉質で形は棒状。花茎を伸ばし、先が枝分かれして数個の花を傘状につける。花は黄色で、開花期は春から初夏。栽培物が移出したと思われ、道端に咲いていた。

 花
 記:島乃ガジ丸 2012.11.21  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
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 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
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