クンショウギク
 人間は生まれ変わるものだとして、私にも何十世代の前世があったとして、この先に何十世代の来世があったとして、何百世代の私がこの世に生まれたとしても、私が今の私の資質のまま各世代に現れたとしたら、縁の無い物がある。
 今世の私は結婚もしていないし子供もいないが、まったく縁が無かったわけでは無い。モテないというわけではないのだ。上手くタイミングが合えば、今頃子の数人、孫の数人もいたかもしれないのだ、前世の私にはたぶん、結婚して子や孫がいたに違いない。したがって、私に縁のない物は女でも結婚でも子供でも無い。
 今世の私は貧乏だが、女房子供がいないので気楽に生きていて、「寄らば大樹の影」などということはまったく念頭に無く、零細の会社に就職し、景気が傾くと共に会社の経営が傾き、そのため、私は時短となり、今厳しい経済状況にあるが、頭脳的にも体力的にも能力はある(自分で言う)ので、大は無理でも中小には就職できたはず。私が今の私の資質のままだとしたら、各世代で「お金に縁が無い」ということも無いであろう。
 私に前世来世があったとして、それが何百世代あったとしても、私が今の私の資質のままであるとしたら、私に縁のない物は、たぶん勲章。お上から頂く勲章。
 私は目立ちたく無いがり屋なので、勲章を貰えるような活躍はきっとしない。思いがけず勲章を貰えるような活躍があったとして、勲章を授けるとお上からお達しがあったとしても、ひねくれものの私は権威が嫌いなので、きっと辞退するであろう。でも、勲章が高く売れるなら辞退しない。副賞に金一封があったとしたら、それも辞退しない。

 まあ、貰えるか貰えないか分からないものの話をしてもしょうがない。そんな話とはまったく関係なく、ガザニアの紹介。別名をクンショウギクと言う。このクンショウは、園芸店へ行けば容易に手に入る。私も今年の春、3鉢買った。枯らしてしまったが。

 クンショウギク(勲章菊):花壇
 キク科の多年草 南アフリカ原産 方言名:なし
 一般名はガザニアと言う、園芸店などではこの名前で普通置いてある。文献に別名クンショウギクとあって、「おっ、なかなか良い名前じゃねーか」と思ったので、これを採用した。ガザニアは学名の属名から。クンショウギクは見た目から付けられた名前。漢字で書くと勲章菊、勲章のような形に見えるキク科の花。
 寒い地域では冬に枯れて、一年草扱いとのことだが、温暖な地域では多年草となる。もちろん、とても温かい沖縄では多年草。また、開花期は「春と秋」とあり、夏の暑い時期は花付きが良くないともあったが、真夏の北大東島でたくさん咲いていた。北大東島のものは、真夏の炎天下にも負けない品種だったのかもしれない。
 花はある程度の明るさが無いと開かないようで、概ね晴れた日の朝に開き、夜には閉じるとのこと。北大東島のガザニアも夕方には閉じていた。品種が多くあり、花色は赤、橙、白、黄色など、開花期は、私が見た北大東島では春から秋。

 花
 記:島乃ガジ丸 2011.12.4  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
inserted by FC2 system