セイヨウツゲ
 またまた、夢の話。クメジマツゲ、オキナワツゲのページで述べた夢の続編。
 3回目にしてやっと、私の守っている大事な人が判明する。たぶん、最初の夢に出てきたのと同じ人物だと思われるが、16歳の少女であった。長い髪を後で束ねている。顔は少々丸めで、頬にそばかすが少しある。瞳は、吸い込まれそうな深い緑。
 私が彼女と一緒に暮らし、一緒に旅をするようになったのは何年前からなのかを夢は告げていないが、彼女が成長し、その力を十分発揮できるようになるのを私は待っている。そして、その日が来るまで彼女を守り抜くことが我が使命であることを、どうやら私は確信しているらしい。ただ、その日がいつになるのかは不明。果ての無い旅が続く。
 来世の私も今と同じく、争いごとを好まぬ人間のようである。銃を担いではいるが、その銃を使うことは滅多に無い。どうも危険察知能力があるみたいで、戦いの場を避けることを得意としている。また、射撃の腕がゴルゴ13並に上手く、相手の手や足だけを狙い撃ち、致命傷を与えないようである。「殺戮から平和は生まれない」と夢は告げている。
 さて、今週はツゲを3種紹介するが、これらは「告げ」では無く、「柘植」と書き、ツゲ科の植物。3つ目のツゲはセイヨウツゲ。

 セイヨウツゲ(西洋柘植);刈込・生垣
 ツゲ科の常緑低木 原産分布はヨーロッパ南部、他 方言名:なし
 原産分布がヨーロッパ南部、アフリカ北部、アジア西部とあり、つまり、地中海沿岸部辺りのものということである。地中海沿岸部は概ね西洋であろう、というわけでセイヨウツゲと言うのであろう。別に、アメリカツゲ(亜米利加柘植)とも言うが、これもまた、西洋と言えばアメリカだからという大雑把な発想からきているのであろう。他にボックスウッドという別名もある。これは属名のBuxusか、あるいは、刈り込んで四角い形の生垣にすることが多いので、英語名がBox woodなのかもしれない。
 陽光地を好むが、耐陰性があるので半陰地でも生育する。また、乾燥にも強いので適応環境は広い。成長は遅く、高さは1mほどに留まる。葉は丸っぽく、クメジマツゲより少し大きい。クメジマツゲ、オキナワツゲに比べ色が明るく、柔らかい印象を受ける。
 萌芽力が旺盛で、強い刈込にも耐えるので、形を作りやすい。四角に刈り込んで生垣に仕立てたり、円形や波型など曲線の生垣にしても面白い。
 記:島乃ガジ丸 2006.2.6  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
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