オキナワツゲ
 夢の話をしてもしょうがないのであるが、クメジマツゲのページで述べた夢の続編。
 来世の私はどうも有能な人間のようで、敵方(どのような敵なのか詳細は不明)にも一目置かれている。こっちの味方にならないかと誘われる。
 ある日、敵方の基地に招かれた。基地はやはり砂漠(おそらく中東なのだと思う)の中にあり、建物の外観は旧約聖書に出てくるバベルの塔に似ている。螺旋状の階段が外壁をぐるぐる回っていて頂上まで続いている。その基地の中を案内される。中は野球場ほどの広さがあり、内側にも外と同じような螺旋階段がぐるりと回っていた。1階は大きな工場になっていて、たくさんの機械が動いており、たくさんの人が働いている。
 「ここでは主に生活に必要なものを製造している」と案内の男が言った。
 「武器は作っていないのか?」と質問すると、
 「オマエが我々の仲間になれば、いずれ武器工場も案内しよう」と答えた。などなどの話がしばらく続いて、最後は、私がその基地から出て行く場面。私は頭にターバンを巻いて、そしてラクダに乗っていた。アラビアのロレンスみたいであった。
 私の来世が100年後なのか200年後なのか判らないが、その頃の世界もまだ、人間どうしの争いが続いているようである。私の守っている大事な人が、この争いを治め、世界に平和をもたらす力があるのだと、夢は私に告げている。

 さて、今週はツゲを3種紹介するが、これらは「告げ」では無く、「柘植」と書き、ツゲ科の植物。2つ目のツゲはオキナワツゲ。

 オキナワツゲ(沖縄柘植);添景・生垣
 ツゲ科の常緑低木 原産分布は南西諸島 方言名:ウコールギー、チギ、インカンキ
 童謡「ひなまつり」で歌われる「つげのくし」の日本産ツゲと同科同属で、沖縄に自生するものなのでオキナワツゲという名前。方言名のウコールギーは御香炉(線香を立てる器)木のこと、チギはツゲの沖縄読み、インカンキは印鑑木ということ。
 日本産ツゲ、クメジマツゲ(中国原産)、セイヨウツゲの3種に比べ葉が大きい。高さも文献には他のツゲと同じ1mとあるが、職場のものは2m近くある。もう何年も前からその高さのままなので、これ以上は高くならないのだろう。沖縄の固有種である。
 陽光地を好み、成長は遅い。分枝はやや荒いが、萌芽力があるので刈り込みものや生垣に向く。材は、日本産ツゲ同様緻密で堅いので、同じく印鑑や櫛に利用される。

 花
 記:島乃ガジ丸 2006.2.5  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
inserted by FC2 system