お帰りマナ
 マナが帰ってきた。ドアがバッと開き、大きな声がした。
 「たっだいまー。」
 笑顔である。元気である。ふっきれたのか、カラ元気なのかまだ不明。
 「あれ、マナ、お帰り。急だったね。」とカウンターのマミナ。
 「あい、やっと帰ってきたねぇ、元気そうだねぇ。」と、台所で料理をしていたウフオバーが布巾で手を拭きながら出てきた。
 「オバー、長い間休んでゴメンね。」とマナはオバーに抱きつき、それから、
 「先生、留守の間ありがとう。」とカウンターの中へ入り、マミナにも抱きつく。俺とゑんちゅ小僧は無視かよ、と思っていたら、
 「ケダもゑんも元気?」と言って、ニカッと笑う。
 「何だ、おめぇ、それ、カラ元気か?」と思わず訊いた。
 「ん?カラ元気?・・・じゃないよ。わたしゃホントに元気だよ。」
 どうやら、マナはふっきれたみたいである。明るいオーラを発散させていた。
   −−−マナが帰ってきた日のユクレー屋の情景−−−
語り:ケダマン 2007.9.21  次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島
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