お帰りマナ マナが帰ってきた。ドアがバッと開き、大きな声がした。 「たっだいまー。」 笑顔である。元気である。ふっきれたのか、カラ元気なのかまだ不明。 「あれ、マナ、お帰り。急だったね。」とカウンターのマミナ。 「あい、やっと帰ってきたねぇ、元気そうだねぇ。」と、台所で料理をしていたウフオバーが布巾で手を拭きながら出てきた。 「オバー、長い間休んでゴメンね。」とマナはオバーに抱きつき、それから、 「先生、留守の間ありがとう。」とカウンターの中へ入り、マミナにも抱きつく。俺とゑんちゅ小僧は無視かよ、と思っていたら、 「ケダもゑんも元気?」と言って、ニカッと笑う。 「何だ、おめぇ、それ、カラ元気か?」と思わず訊いた。 「ん?カラ元気?・・・じゃないよ。わたしゃホントに元気だよ。」 どうやら、マナはふっきれたみたいである。明るいオーラを発散させていた。 −−−マナが帰ってきた日のユクレー屋の情景−−− |
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