山登り
 「ねぇ、山登りしようよ。」とマナが突然言う。
 「ひょうたん先生に会う訓練ってか?」
 「まあ、それもあるけど、私、山登りってしたことないのよ。ユクレー島の山って、山って言うより丘でしょ。登って帰るまで2時間くらいだし、険しい道じゃないし。」
 「そうだな。ここじゃあハイキングにしかならないな。かといって、急に3千メートル級の登山なんてのも厳しいぜ。」
 「その中間位って無いの?険しい道が所々にあって、往復5、6時間位の。」
 「ん?・・・じゃあ、こうしよう。オキナワにはその位の山がある。ユーナが明日から夏休みらしいから、ジラースーのとこへ行って、ユーナを誘って、3人で、その近くのその程度の山に登ってみよう。」
 ということで、その通り、3人で500メートル級の山へ登った。楽な道であった。ちょっと長めのハイキングを熟女と少女は楽しんだみたいだが、俺は疲れた。重い荷物を持たされたからだ。荷物の中身は主にマナとユーナの食い物飲み物だが、いったいどれほど食うんだ!てんだ。
   −−−ある日のマナとユーナとの情景−−−
語り:ケダマン 2007.7.20  次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島
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