明日に生きるマナ 梅雨時の晴れた日は、まだそう太陽の熱も強くは無くて、過ごしやすい気候である。こういった日が海水浴に最も適していると俺は思う。真夏、7月から9月の間はあんまり暑くて、海に行こうなんて気にならない。あの暑さは健康に悪いと思う。 で、今日は、とても過ごしやすい梅雨時の晴れた日となった。その昼下がり、 「ねぇ、ちょっと出かけない?」とマナが訊く。いつもなら「出かけるぞ!」と命令口調で言うのに、恋する女は優しくなるみたいである。 「おー、いいぜ。海水浴でもするか?」 「海水浴はいいけどさ。浜辺でのんびりしようかな。」 「よっしゃ、ビールを持っていって、潮風に吹かれながら浜辺で飲もう。」 「うん、そうしよう。」とマナは応え、奥にいるウフオバーに 「オバー、ちょっと散歩してくるね。2、3時間で帰るね。」 「あー、行っといで。あんたが元気になって、私も一安心さあ。」 オバーの言う通り、マナは元気を取り戻したようであった。 −−−ある日のマナとの会話−−− |
語り:ケダマン 2007.6.1 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島 |