ただひまー 夕暮れ時、空は晴れて、風はそよ風、俺はのんびりと窓の傍のテーブルに座って、夕焼けを眺めながら泡盛をちびりちびりやっていた。その時、カランコロンカランと鈴の音が鳴った。うるせぇーと思うのだが、見えない所にいても客が来たことに気付くからと、マナが取り付けたものだ。そのドアの方へ振り向くと、ユーナが立っていた。 「あら、お帰り。」 「あい、元気そうだねぇ。」と、マナとウフオバーが台所から顔を覗かせる。 「あー、やっぱりここが、私の帰る場所さあ。ただいまー。」と、ユーナは二人に代わる代わる抱きつく。で、俺もそこに跳んで行って、両手を広げた。 「何してるのさ、あんた。」(ユーナ) 「お帰りーだよ。ハグしてやるよ。」 「何言ってんのさ。一日中ボケーっとしているあんたにはユーナも『ただいまー』は言えないさあ。あんたには『ただ暇ー』って言葉が似合うさ。」(マナ) 「そうじゃ、そうじゃ」(ユーナ) −−−GWでユーナが帰ってきた日の会話−−− |
語り:ケダマン 2007.4.27 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島 |