満面のエロを浮かべて 「いやー、いい天気だねえ。」とマナが店の窓を開け放ち、空を見上げて言う。 「まあな、この時期は風も涼しいし、晴れたら最も過ごしやすい季節だろうな。」 「そうだ、洗濯しよ。」とマナは言って、キッチン側のドアから外へ出て行った。洗濯機は外、そのドアのすぐ傍にある。しばらく経って外に出ると、マナが洗濯物を干していた。何が嬉しいのか、マナは満面の笑みを浮かべている。 「よー、楽しそうだな。」 「うん、天気良いしね、気持ちも良いね。生きてて良かったと思うよ。」と、空に向かって両手を広げ、マナが背中を向けた。エプロン姿のその背中は素肌だった。 「マナ、オメェ何て格好してるんだ。」 「え?あー、ついでだから、今着ているものも洗ったんだ。上半身だけね。陽の光も春の風も素肌に優しいよ。」と言い、また、その顔に満面の笑みを浮かべる。俺は何だかちょっとドキドキしてきて、マナから目が離せなくなって、ボーっと突っ立っていた。すると、マナが言った。 「あんたさあ、気色悪いよ、満面にエロが浮かんでるよ。」 −−−ある日のマナとの会話−−− |
語り:ケダマン 2007.3.30 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島 |