落ちる猫 「ねぇ、マジムンってさあ、みんなケダマンみたいに空を飛べるの?」 「おー、だいたいは飛べるな。少なくともガジ丸やモク魔王は飛べるぜ。」 「引力をコントロールしてとか言ってたよね、それって私にもできるの?」 「そりゃ、訓練すればできるだろうが、もしも、その能力が俺たちと同レベルに達したとしても、ユーナは飛べないぜ。」 「えー、何でさ?」 「ユーナが重いからさ。正確に言うと、比重が大きいからさ。ガジ丸もモク魔王もオマエより体はずっと大きいが、体重はオマエの半分も無いんだぜ。知ってるか?ネコは元々比重が人間に比べて小さいんだ。高い所から落ちても、あいつらが落ちる速度は人間の半分以下なんだ。ガジ丸やモク魔王は元ネコである上、マジムンになって、さらに軽くなってるんだ。」 「んじゃあ、元人間のケダマンは何で飛べるのさ。」 「あー、俺は毛の量が多くて、猫と同じ様な体になっているみたいだ。」 −−−ある日のユーナとの会話−−− |
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