ハゴー板
 「ユーナ、シバイサー博士の倉庫から面白いもの、見つけてきた。」
 「え!なに?博士の発明?」
 「発明というのかな、これも。羽子板の汚いものって感じだが。」
 「羽子板の汚いもの?何、それ?」
 「博士がハゴー板って呼んでいた。知ってるか?ハゴーって。ウチナーグチで汚いって意味だ。汚いって、汚れているという意味もあるが、下品って意味もある。このハゴー板のハゴーは、どちらかというと下品って意味みたいだな。」
 「どこが下品なの?見せて。」というので、2つあるハゴー板の1つを渡す。
 「ん?きれいな着物着た女の人が描かれているだけじゃない。」
 「おー、とりあえず、遊んでみようぜ。」と我々は外に出て、羽根突きをする。
 「げっ!ハゴー!ケダマンの羽子板、裸の男が描かれてある。下品だあ!」
 「ユーナ、お前のハゴー板見てみろよ。着物姿の美女が脱いでいるぜ。」
 「え!ウソ、あ!ホントだ。しかも、後向きが前向いている。ハゴー!」
 「運動して汗をかいたから脱いだ、というわけなんだなきっと。さすが博士だ。」
   −−−ある日のユーナとの会話−−−
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