怒るマジムン 「ねぇ、何でさあ、戦争って無くならないの?」 「ほう、何でまた急に、そんな面倒な、難しいことを訊くんだ?」 「ウフオバーから聞いたのさ。昔、オバーが普通のオバーだった頃、オキナワで戦争があったんだって。悲しくて苦しくて、とても辛かったんだって。オバーが言うには、戦争はけしてやってはならないことなんだって。でもさ、人間ってさ、しょっちゅう戦争してるじゃない。とても辛いことだと知っていてもやるじゃない。何で?」 「そりゃあ、まあ、簡単に言えば、もっと楽したい、もっと富を得たいなどという欲望があるからだろうな。元々、戦って奪い取るという本能も持っているしな。」 「どんなに科学が進歩してもダメ?」 「ダメだろうな、たぶん。科学の進歩は戦争を止められないどころか、地球生命の生存そのものを脅かしているからな。モク魔王はそれに怒って人類を潰そうとしているんだ。でもよ、そのうち、あれだぜ。あんまりくだらないこと続けていて、地球を汚し続けていると、今は味方のガジ丸だって怒るぜ。そうすると、人類に救いは無くなるぜ。」 −−−ある日のユーナとの会話−−− |
語り:ケダマン 2007.1.12 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島 |