最強の防寒具
 「ねぇ、先週いなかったでしょ、いったいどこ行ってたのさ?黙って。」
 「おう、ホッカイド。旨いもの食ってきた。」
 「旨いもの?・・・あー、北海道。」
 「そう、ホッカイロ。10月中旬だというのに寒かったぜ。」
 「寒いって、ケダマンも寒いって感じるの?」
 「いや、よっぽどでないと寒さを感じることは無いな。この毛に覆われているからな。北海道のラーメン食って、体を温めれば、北極の海の中だって平気だぜ。最強の防寒具だ。」
 「ふーん、そうなんだ。で、何しに?」
 「うん、俺が行きたかったわけじゃねぇぜ。ゑんちゅ小僧に誘われたんだ。ガジ丸が北海道に用があるからって、それに付いて行こうということになったんだ。」
 「えー、じゃあ、三人で行ったんだ。インチキ!何でユーナを誘わないのさ!」
 「おめぇ、学校だろ。マミナ先生に、あんまりユーナを遊び回すなって言われてるんだ。」
   −−−ある日のユーナとの会話−−−
語り:ケダマン 2006.10.20 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島
inserted by FC2 system