マミナの明日
 ユイ姉がオキナワに帰って、ユーナが2週間ユクレー屋を手伝い、その後はマミナがやってくれたが、マミナも今週は忙しいとのことで、ゑんちゅと俺がユクレー屋のカウンターに立った。マミゑんちゅと俺だと客は減る。村人たちもマジムン相手には酒も飲み難いのだろう。
 そんな暇な数日が過ぎて、週末、いつものようにガジ丸一行のユクレー島運営会議があって、久々に賑やかで、ちょっと忙しい夜を過ごして、その翌日の土曜日、「今日も暇かなぁー」とゑんちゅと二人でボーっとしていると、夕方、マミナがやってきた。
 「おー、何だ、忙しいんじゃないのか?」
 「もう大丈夫だね、子供たちの面倒を見てくれる人も見つかったし。」
 「子供たちの面倒って、何の話だ?」
 「しばらく、留守にしようかと思ってさ、準備してたのさ。」
 「留守って、この島から出て行くってことか?旅か?どこへ行くんだ?」
 「オキナワ、ちょっとね、私も将来のことを考えてね。普通の社会に体を慣らしておこうと思ってね。三ヶ月ばかり、ユイ姉のところに厄介になるわ。」とのことだが、マミナの明日が何なのか、ゑんちゅ小僧の瓦版に話は続く。
   −−−ある日のユクレー屋の情景−−−
語り:ケダマン 2009.4.17  次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島
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