余裕を持ったユーナ ユイ姉がオキナワに帰ってからの数日間、マナがいなくて、マミナもちょっと忙しいとのことで、ユクレー屋のカウンターは俺とゑんちゅ小僧が代り番こで立った。ゑんちゅが客の時は俺が店員、俺が客の時はゑんちゅが店員。ちっとも楽しくない。 しかし、今日、ユーナが帰って来た。春休みとのことだ。ちっとは楽しくなる。 「そうか、春休みか、ということは、大学生活も一年が経ったわけだ。振られたり、振ったりいろいろあったようだが、どうだ、振り返ってみて。」 「まあね、楽しいことはいっぱいあって、面倒なことも少しあるけど、とりあえず面白いよね。面白いし、面白そうなことがいっぱいあるよ。」 「そうか、それは良かったな。好奇心は人生を楽しくするからな、なんでも見てやろうやってやろうって気分は大事だな。ところで、恋人探しの方はどうなってる?」 「恋人ってほどじゃないけど、男友達は何人かいるよ。デートってほどじゃないけど、映画行ったり、食べに行ったりもたまにはしてるよ。」と言って、ニッコリする。 「オメエ、ずいぶん余裕のある顔してるが、ひょっとして、やったか?」 「やった?って何を・・・あー、このセクハラ!」と言うや否や、ビンタが飛んだ。 −−−ある日のユーナとの会話−−− |
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