カツサンドエッチ
 「あったかいねー。風は爽やかだし、何だかウキウキ気分になるね。」
 「ウキウキか。・・・ってオメエ、恋する気分を言ってるのか?」
 「恋なんて、そんな。フッ、フッ、フッ、・・・いいねぇ、できたら。」
 「にやけやがって、その気大いに有りって顔だぜ。」
 「まあね、でも、相手いないしね。憧れってとこかな。」
 「相手?それなら勝さんなんかどうだ?強い男って感じだろ?新さんは若い頃ハンサムだったし、太郎さんは優しそうだし、候補者はいるじゃないか。」
 「はっさ、三人とも歳じゃない。私、介護福祉士じゃないよ。」
 「そりゃあまあ、そうだな。もう、女を抱く力も無いだろうしな。」
 「抱くって、それだけじゃないさあ熟年の恋は。それは無くてもいいのさ。」
 「そうだな。あっ、でも、そういえばよ、勝さんはまだいけるかもしれないぞ。若い頃相当精力あったらしいぜ。相当助平だったらしいぜ。勝さんドエッチだ。・・・ん?かつさんどえっち?・・・なんだか、カツサンドイッチが食べたくなったな。」
 「バカ言って。ここにはカツサンドイッチなんて無いよ。助平はいるけどね。」
   −−−ある日のユイ姉との会話−−−
語り:ケダマン 2009.3.13  次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島
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