ガマクの魅力 いよいよマナも臨月に突入した。どこからくる自信なのか知らないが、余裕の表情でどっしりと構えている。どっしりとカウンターに立っている。 「随分と余裕だな。不安は無いのか?」 「うーん、不安ねぇ、たぶん、この島だから感じないと思うさあ。何か大きな愛で包まれているって感じがするさあ。」 「そうか、まあ確かにな、この島には大きな愛があるかもな。」 マナは、当然のことだが、体型もどっしりとしている。突き出た胸にくびれたウエストが女の体の魅力だと思う。ちょっと古いが、俺の知っている女で言えば、マリリンモンローだ。あのメリハリのある体型が女の魅力だと思うが、意外と、どっしりとしたガマクも何だか魅力的に感じる。 ガマクとはウチナーグチで腰のくびれた部分を指すが、くびれていないガマクもなかなか良い。大地に根を張ったような力強さがあって頼りになる。生まれてくる子が頼りにしているのに、「任せとけって感じだ。 「オメェのそのガマクもよ、自信たっぷりって雰囲気だぜ。」 「そう、ありがとね。この腰は女のっていうより、母の魅力かもね。」 −−−ある日のユクレー屋の情景−−− |
語り:ケダマン 2008.11.28 次のケダマン 前のケダマン 最初のケダマン ユクレー島 |