チャボイナモリ |
去年は、1月中旬に鹿児島の友人Nと日帰り、下旬には1人で1泊、2月には鹿児島のNと美女Hさんとで2泊、4月、従姉夫婦と日帰り、5月上旬、埼玉の友人Kと1泊、5月中旬、鹿児島のNと日帰り、6月上旬、埼玉のK、その友人Tさんと1泊、6月下旬、鹿児島のN、平和運動家の爺様Hさん、婆様Zさんと日帰り、11月上旬、東京の友人Iと一泊、11月下旬、東京のI、埼玉のKと一泊、12月、東京のIと一泊の計8泊13日間ヤンバル(沖縄島北部の通称)へ行っている。 ヤンバルはコンクリートとアスファルトが少ない。人も車も少ない。原野、森がたくさん残っている。なので、野生の動植物にとって住みやすい場所となる。なので、コンクリートやアスファルトに囲まれた中南部では見られない動植物に出会える。 注意深く無い私なので見ても気付かなかったという可能性もあるが、チャボイナモリも私はヤンバルで出会えた。もちろん、出会ってすぐにそれがチャボイナモリと分かったわけでは無い。家に帰って撮った写真と図鑑とを見比べて判明した。 ヤンバルで出会い写真を撮った植物の内、何者か判明しているものだけでも50種位ある。判明していないものはたぶんその倍以上ある。それらは全て去年までに撮ったもの。今年撮った写真は1枚も無い。今年はまだ一度もヤンバルへ行っていない。 チャボイナモリ(矮鶏稲森):野草 アカネ科の多年草 屋久島以南の南西諸島(宮古島除く)などに分布 方言名:不詳 名前の由来、資料が無く正確には不明だが、チャボは矮鶏で「鶏の一品種。愛玩用。小形で、・・・天然記念物」(広辞苑)のこと。その中の「小形で」というのが形容詞となってイナモリに係り、小形のイナモリソウという意になる。イナモリソウは同じアカネ科の多年草で本種とは別属だが、見た目が似ているのであろう。 高さは5~20センチで、山地の樹下などやや湿った所に生える。茎は細く、下部は地上を這い、節から根を出し、幾つかに枝分かれして斜上する。 茎の先に花序を作り、鐘形の白い花を5~8個つける。開花期は5月から10月。 近い仲間にサツマイナモリ、アマミイナモリがあり、お互いによく似ているとのこと。私はまだ両者を見たことが無いので、どれくらい似ているかは不明。 ちなみに学名、 チャボイナモリ Oohiorrhiza pumila サツマイナモリ Ophiorrhiza japonica アマミイナモリ Ophiorrhiza japonica var. amamiana イナモリソウ Pseudopyxis depressa 花 |
記:島乃ガジ丸 2013.6.6 ガジ丸ホーム 沖縄の草木 |
参考文献 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編 |