オカミズオジギソウ
 那覇市首里から宜野湾に越して、通う図書館が石嶺図書館から宜野湾市立図書館に代わった。石嶺図書館は当時住んでいたアパートから徒歩7〜8分位であったが、宜野湾市立図書館はそれより近く、今のアパートから徒歩5分以内で行ける距離。
 じつは、20年ほど前までは宜野湾市立図書館によく通っていたのでカムバックということになる。その頃は職場が宜野湾市野嵩にあり、石嶺から職場へ通う途中に宜野湾市立図書館があった。本を借りることが当然の目的であったが、その当時、図書館の職員にTさんという可愛い娘がいて、彼女に会いたいからという気持ちも大きかった。

 オジギソウは漢字で含羞草と書く。含羞は「はにかみ。はじらい。」(広辞苑)の意。竹久夢二の描く美人がそんな雰囲気を持っているが、宜野湾市立図書館の職員Tさんもまたそういう雰囲気を持った人であった。ライブレターを書いたのだが、あまりにも純情そうな彼女の顔を見ると、汚れたオジサンは渡せなかった。懐かしい想い出。
 現在の宜野湾市立図書館にTさんはいない。当時おそらく25、6歳であっただろうと思われるので今はもう45、6歳になる。とても可愛かったのだ、男が放っておくわけが無い。結婚して、子供もいて、幸せに暮らしているであろう。
 広辞苑を眺めていたら羞花閉月という言葉を見つけた。「美貌にうたれて、花ははじらい月はかくれるの意で、女性の容貌のきわめて美しいことのたとえ。」とのこと。ラブレターに「羞花閉月の貴女へ」などと書いて渡していれば私になびいただろうか?

 今回紹介するオカミズオジギソウは特に花が美しいというわけでは無い。触れると葉を閉じ、葉柄を垂れることからオジギと名が付き、その漢字が含羞とあって、含羞から上記の話を思い付いた。含羞の女性、私は大好き。今時いないのかなぁ。

 オカミズオジギソウ(陸水含羞草):野草
 マメ科の一年草 インド原産 方言名:なし
 ミズオジギソウ(水含羞草)という種があり、本種はそれと同属で、ミズオジギソウが水生植物であるのに対し、本種は陸生なのでオカ(陸)とつく。
 ミズオジギソウは同じマメ科のオジギソウと同じように葉に触れると閉じるのでオジギソウとなり、水性なのでミズ(水)とつくが、オジギソウとは別属。
 オジギソウのオジギはおそらく「御辞儀」の意で、漢字の含羞はその意味から来た当て字だと思われる。含羞は本来「がんしゅう」と読み「はにかみ。はじらい」(広辞苑)の意。触れると葉を閉じ、葉柄を垂れる様を「はにかみ」に喩えたということ。
 茎が地上を這って広がる。花は茎の先に付き、形はシロツメクサに少し似ている。色は黄色。開花期について資料は無いが、私の写真は5月。図鑑の写真は11月で豆果ができている。ということで、初夏に花が咲き秋に実が熟すということにしておこう。
 茎は地上を這って広がる。マメ科植物に多いが、本種も緑肥になる。
 学名は、
 オカミズオジギソウ Neptunia triquetra
 ミズオジギソウ Neptunia oleracea Lour.
 オジギソウ Mimosa pudica

 花
 記:島乃ガジ丸 2012.8.5  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
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