ヤクヨウサルビア
 薬草に興味を持って勉強を始めたのは去年の6月で、早や1年となってしまった。その後、世話になっている薬草研究家のHさんに頼まれて、薬草普及会なるものの1員となってしまったのは今年4月、それまでは100の内3つ4つも覚えていればいいやという緩い心構えで勉強していたのを、「いかん、生半可な知識では薬草は扱えないぞ」ということで、心を入れ替えて怠け者なりの熱心さで薬草の勉強をやっている。
 勉強しているのは伝統的な沖縄の薬草が中心だが、近年入ってきたものも範囲に入れるようにした。そして、「種類が多すぎて面倒」と避けていたハーブの類も勉強している。心を入れ替えて取り組んでも「種類が多すぎて面倒」はやはり変わらず面倒。何しろハーブは見た目が似ていて名前も似ている。何とかサルビア、何とかセージ、何とかラベンダーがいくつもあり、ラベンダー何とかなんてのもある。「わけ判らん!」となる。

 今回紹介するヤクヨウサルビアは、シソ科イヌハッカ亜科ハッカ連アキギリ属(サルビア属)に属する植物。一般にはセージと呼ばれている。ソーセージのセージ。セージに和名はないかと調べたらヤクヨウサルビアとあった。学名はSalvia offinalis。
 薬効が高く、サルビア属なのでヤクヨウ(薬用)サルビアという名前だが、サルビアとはよく耳にする名前。よく耳にもしよく目にもする植物。学校や公園の花壇草花でよく見かけるサルビアである。これはSalvia splendens という学名で、同じくシソ科イヌハッカ亜科アキギリ属(サルビア属)の1種。和名はヒゴロモソウ(緋衣草)という。
 セージと名の付くものは、私が写真に収めたものだけでも他にチェリーセージ、ディスクロールセージ、メキシカンセージ、ラベンダーセージというのがある。それぞれどういう植物であるのかは今調査中。・・・調べるのは難しくはないが、・・・頭痛ぇ。 
 ヤクヨウサルビア(薬用salvia):薬草
 シソ科の常緑宿根草 地中海原産 方言名:なし
 名前の由来は資料が無く正確には不明だが、本種はシソ科アキギリ属(サルビア属)の1種で花壇草花でよく見るサルビアの仲間。数あるサルビアの仲間でも本種には薬効があることからヤクヨウサルビアと名付けられたと思われる。
 セージと呼ばれる種も多くあるが、ハーブとして使われるセージはコモンセージと呼ばれるもので、学名はSalvia offinalis。花は穂状に着き紫色、開花期は初夏〜夏。コモンセージはCommon sageと書き英名。これの和名がヤクヨウサルビアとなる。
 花壇草花でよく見かけるサルビアは、Salvia splendens という学名で、シソ科イヌハッカ亜科アキギリ属(サルビア属)の1種。和名はヒゴロモソウ(緋衣草)という。
 本種はヤクヨウの名の通り薬効があり、摂取法や薬効など私が調べた限りでは、葉を陰干し乾燥させ紅茶に混ぜるなどして飲む。健胃の効果がある。
 また、料理に使われ、おもに肉料理の臭み消しとしても利用される。ソーセージのセージはこのセージの意。乾燥させ粉末にしたものが香りが強いので料理向き。
 ちなみに、ヒゴロモソウ(サルビア)
 サルビアーの赤いはーな 敷き詰めてー と私の青春の頃の流行り歌があった。 
 記:島乃ガジ丸 2019.6.2  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
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 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
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 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行
 『ネイチャーガイド 琉球の樹木』大川智史・林将之著、株式会社文一総合出版発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『沖縄食材図鑑』田崎聡著、有限会社楽園計画発行
 『自分で採れる薬になる植物図鑑』増田和夫監修、柏書房株式会社発行
 『家庭で使える薬用植物大図鑑』田中孝治著、社団法人家の光協会発行
 
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