ローゼル
 実家の冷蔵庫には賞味期限切れの食い物、調味料などがたくさんあって、そのほとんどを処分した。賞味期限切れでは無い食い物も一つ捨てた。梅干し。
 実家の梅干しは蜂蜜入りのもので、私は好きでない。さらに、私の冷蔵庫には梅干しがたくさんある。私好みの梅干しだ。好みの梅干しがたくさんあるのに、わざわざ好みでない梅干しを食うほど私はすっとこどっこいでは無い。よって、捨てた。
 私の冷蔵庫の梅干しは、友人I女史手作りの梅干し、昔ながらの味がする梅干し、1個でご飯1杯食えそうなほど酸っぱい梅干し、酸っぱいだけでなく旨味もある梅干し、頂いたのは一ヶ月以上も前だが、まだ数個残っている。その他、女史からは紫蘇巻き梅干しも頂いている。また、5年熟成という貴重品もある。これは友人E子から頂いたものを、冷蔵庫の奥に入れたまま、ずっと忘れていたもの。蓋を開け、見て、匂いを嗅いでみたが、美味しそうな見た目と匂いなので置いてある。そのうち食うつもりだ。
 私の冷蔵庫にはほとんど常時梅干しがあるが、梅干しは世にあまたある食い物の中で、けして私好みの上位に来るものでは無い。梅干しは味が強すぎる。私はつつましい味の方が好みである。なので、梅干しをそのまま食うよりは、和え物の調味料として使うことが多い。野菜などと混ぜて味を薄めているわけだ。梅干しの香りは大好きだ。

 ローゼルを調べると、『沖縄園芸百科』に「八重山地方では梅干しの代用とした」とあった。梅干し好きな人が、ローゼルを齧って「おー、これは!」と閃くのは、すごく当然なことだと、さほど梅干し好きでは無い私でも、ローゼルを齧って、そう思った。

 ローゼル(roselle):果物・切花・繊維
 アオイ科の一年草 アフリカ原産 方言名:なし
 名前の由来は資料が無く不明。広辞苑にローゼルがあり、roselleとあった。英語のようだが、詳細は不明。学名はHibiscus sabdariffa L.なので、roselleとは無関係。
 学名がHibiscus sabdariffaということは、ハイビスカスと同属。確かに花の形はハイビスカス(いろんな種類があるが)に似ている。
 『沖縄園芸百科』にローゼルの詳しい記述があり、営利作物として期待されていたようである。同書は25年前の発行、25年経った現在、時々スーパーの店頭に並んでいるのを見るが、ローゼルが大きく広がっているということは聞かない。
 熟した萼片と苞が食用となる。私も食べてみたが酸っぱい。生食ではなくジャムやゼリー、または果実酒の材料として利用が多いとのこと。酸味を生かして梅干しの代用にもなるとのこと。葉にも酸味があり、サラダや煮物に使われるとのこと。
 花は活花の材料として利用され、茎からは繊維が採れるとのこと。
 記:島乃ガジ丸 2010.9.5  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
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