ピーマン
 週末が忙しくなって、趣味の散歩ができないでいる。1時間以上の散歩はもう2ヶ月もやっていない。季節季節の花の写真は、散歩することによって得ているが、オオバナカリッサ、モクタチバナ、クルシアなど、この時期咲いているが、まだ撮っていない。
 週末が忙しくなって、趣味の畑仕事もできないでいる。先々週30分、先週30分と、目立つ雑草をちょこっと引き抜くだけの作業で終わっている。雑草取りはその1時間で全体の1割くらいでしかない。雑草取りさえままならないので、土を耕したり、苗を植えつけたりの作業は全くできていない。

 今、畑には、宿根草で常時畑の一部を占めているニラの他、春に植え付けたゴーヤーとナスとピーマンがある。畑が雑草に覆われて、土に含まれている養分がそれらの野菜に十分行き届かないのか、ゴーヤーは一ヶ月ほど前に3本収穫しただけで、以降は花さえ付けてくれない。今は弱々しく何とか生きているといった様子。ナスは1個収穫しただけで、その後は花も咲かず、葉数も増えずにいる。
 ピーマンはもっと悪い。これも1個収穫した後は成長が止まった。もう半分死んでいますといった状態となっている。ピーマンが弱っているのは、蔓延る雑草だけのせいだけでは無い。虫のせいである。ホウズキカメムシが大量に発生して、ピーマンの茎葉からピーマンの体液を吸い取っているのだ。成長せず、花を付けず、実も付けない。

 ピーマン(piment):果菜
 ナス科の一年草 アメリカ熱帯地方原産 方言名:ピーマン
 ピーマンという名は、全国津々浦々に良く知れ渡っているが、西洋とうがらしという和名もある。そのことを私は知らなかった。辛くないトウガラシである。
 『沖縄園芸大百科』によると「トウガラシの仲間で辛くないものを一般にピーマンとよんでいます。」とある。学名も、属種まで一緒。
トウガラシはCapsicum annuum L. ピーマンはCapsicum annuum L.(var glossum)
 私の畑には夏冬関係なく植えられているが、元々高温を好む植物で、最低気温が15度未満になると生育が悪くなるようだ。また、35度を超えると着果率が悪くなるとのことなので、沖縄での普通栽培は2月頃植え、5月から8月収穫とのこと。
 私の畑のピーマンは高さ50センチほど。果実は熟すると赤くなるが、その前、まだ青いうちに収穫する。赤くなるとパプリカのように甘くなる。

 花

 ピーマンにつくホオズキカメムシの群れ。
 記:島乃ガジ丸 2007.7.8  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
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