オオバコ
 『ツルナ』の頁で紹介した小冊子、ダンパチヤー(散髪屋)のオヤジSさんが、「あれはいいよね。相当役に立っているよ」と言った『沖縄の薬草・野草』を、その後、私も家に帰って開いた。それを参考にして『ツルナ』を書いた。
 そのついでに、他に書けるものは無いかとページをめくる。すぐの2ページ目にオオバコが紹介されている。オオバコについては去年、それがオオバコであるということを認識して既に写真も撮ってあるのだが、薬草であり、野菜であることも何となく知ってはいたが、それがどういった性質のものであるかについては、まだ調べていなかった。
 オオバコは今が旬なようで、『沖縄の薬草・野草』に「春、半日陰に育った若葉をお浸し・・・」とある。確かに今が旬。アパートの庭、畑、職場の庭にもいっぱいあって、花穂を出している。人に踏まれ、犬や猫に踏まれ、場所によっては車のタイヤにも踏まれているオオバコなので、「食える」というイメージから遠く、私は食ったことが無い。
 「春、半日陰に育った若葉」ということから考えると、道端に生えているものを収穫してというより、畑で、ある程度管理栽培したものを食用とした方が良いのかもしれない。私の畑に生えているオオバコ、半日陰にもいくつかあるが、しかし、私の畑は野良猫どもの遊び場所になっていて、彼らに踏まれっ放しなので、食う気はしない。

 オオバコ(大葉子):薬草・野菜
 オオバコ科の多年生草本 アジア各地に分布 方言名:フィラファグサ
 大葉とは「大きな葉」という意味だが、広い楕円形の葉は長さ5〜8センチくらいで、さほど大きいとは思えない。大葉とはまた「青ジソの若葉」のことも指すことから、葉が青ジソに似ていて、それより小さいから「子」が付いてオオバコ、かとも考えたが、「葉が青ジソに似て」いるようには思えない。よって、名前の由来は不明。ただ、10〜20センチしかない草丈に比較して見れば、葉は大きいと言える。そういうことから大葉なのかもしれない。しかし、この場合は「子」の意味が不明となる。どっちにしろ不明。
 道端や空地、畑などで普通に見られる雑草だが、薬草としては古くから有名で、私は食べたことが無いが、野菜としても利用されてきたようである。種子が生薬となり、車前子という名前がついている。薬効は利尿、鎮咳などとのこと。葉にも薬効があり、煎じて飲む。野菜としてはお浸し、炒め物、雑炊の具などとして食すとのこと。
 葉は根元から数枚出し、地面を覆うようにして生える。その中央から長さ10〜20センチの花茎を出し、その先に白色の小花を穂状につける。
 記:島乃ガジ丸 2006.4.19  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『沖縄の薬草・野草』沖縄タイムス販売店会県連合会企画・制作
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