カボチャ
 私の畑のゴーヤーは、隣地境界のフェンスとなっている10センチ角の金網に這わせている。金網は180センチほどの高さがあるが、細い上、柱を立てていないので、風が吹くとゆらゆら揺れる。台風の、暴風圏でなく、強風圏の強さの風でも激しく揺れる。
 毎年、私の畑のゴーヤーは5、6本収穫した時点で、強い風に遭い、枯れている。で、その反省を踏まえ、今年は早めに植えた。3月に植えた。これで、今年は、10本くらいは収穫できるんじゃないかと期待している

 今回、カボチャを調べたら、「キュウリやメロンの接木台にする。」とあった。カボチャは強い性質なので、それに接木すると丈夫に育つらしいのである。
 先日、友人のE子から「カボチャに接木したゴーヤーがある。」と聞いた。「カボチャ接木ゴーヤー」もきっと強いに違いない。これは良い事を聞いた。「カボチャ接木ゴーヤー」も私の畑に植えておくことにしよう、と思った。ところが、E子によると、「そのゴーヤー、美味しくなかった」とのこと。「苦くなかった」とのこと。カボチャの甘さが接木されたものに伝るのかも知れない。キュウリやメロンならそれで良いのだが、ゴーヤーは、特に、ゴーヤー好きの人にとっては、それは良くないこととなる。「苦くない」ことが「美味しくない」となるのは、ゴーヤーの本望なのだと、私は思う。

 カボチャ(南瓜):果菜
 ウリ科の蔓性一年草 中南米、北米西部の原産 方言名:チンクヮー
 南瓜という漢字は南方伝来の瓜という意味であろう。カボチャという発音の由来は、広辞苑に「カンボジアから伝来したから」とあった。
 方言名のチンクヮーは耳に親しい。沖縄民謡の大ヒット曲『ちんぬくじゅーしー』の中に「シブイにチンクヮー、チデークニー」というフレーズがあるからだ。ちなみに、チンヌクはサトイモのことで、里芋雑炊というタイトルとなる。サトイモ雑炊にはシブイ(冬瓜)、チンクヮー(南瓜)、チデークニー(人参)も入れますよ、ということ。チンクヮーはおそらく金瓜ということ。他にナンク、ナンクヮ(南瓜)とも言う。
 カボチャ属には日本カボチャ(Cucurbita moschata)、西洋カボチャ(C. maxima)、ペポカボチャ、ミクスタカボチャ(C. mixta)などの系統があり、現在、日本では西洋カボチャの栽培が多いとのこと。ペポカボチャ、ミクスタカボチャの系統は飼料用やスイカ、キュウリ、メロンなどの台木としての利用が多いとのこと。

 花
 
 実 写真追加:2018.12.2
 記:島乃ガジ丸 2007.4.18  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
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