ジャガイモ
 今現在(2007年4月1日の夜)、私の部屋にある野菜はタマネギ2個、ジャガイモ4個、トマト2個、ニンニク1玉、レタス1玉、ズッキーニ1本、ホウレンソウが少々、ショウガ少々、才色兼備のM女から頂いた大根の漬物が1袋、である。今、酒の肴にホウレンソウのオリーブオイル炒めをたっぷり食べている。健康的な野菜生活である。
 日常、いろいろな野菜を食べているが、その中でも常備している野菜が2、3ある。ニンニクとタマネギ、そしてジャガイモである。ニンニクは肉料理の時に必要で、疲れた時などによく使う。タマネギはいろんな料理に使えて便利なので、ジャガイモは、ご飯代わりに腹を満たしてくれるものとして置いてある。

 ウチナーンチュにとってイモというと甘藷である。甘藷(カンショ)はサツマイモのことだが、琉球から薩摩に伝わったのに、何で薩摩芋なんだ!と思うので、ここではカンショという名で呼ぶ。。「イモ食うか」というと、「甘藷食うか」ということである。
 大学の頃の友人に北海道出身の男がいて、ある日、「昨日、田舎からイモが送られてきたから、イモパーティーをしよう。」と言う。イモは蒸かそうが、焼こうが、酒の肴に上等のものだとは思えない。その旨を彼に伝えると、「えっ?ジャガバタとか、フライドポテトとか、酒の肴によく食うじゃないか。」と応えた。
 北海道の人にとって、イモと言えばジャガイモのことなのであった。

 ジャガイモ(じゃが芋):根菜
 ナス科の一年生草本 原産は南米アンデス高地 方言名:なし
 ジャガイモは本名をジャガタライモと言う。ジャガタラはJacatraで、ジャカルタの古称。ジャガイモは南米アンデス高地の原産だが、日本へはジャカルタから入ってきたということからこの名がついている。馬鈴薯という別称もある。馬鈴は「馬具につける鈴」(広辞苑)のことで、おそらく形が似ているのであろう。
 従姉の畑には10年ほど前から毎年、アパートの1階の住人は一昨年から毎年、ジャガイモを植えているが、私はその花が咲くのを見たことが無い。「初夏に白・淡紫色の小花をつける」(〃)とのことで、3月に収穫の済む沖縄では花を見る機会を得ないのかと思ったら、『沖縄植物野外活用図鑑』の写真は1月。私が見逃していただけのこと。
 食用となるのは地下にできる塊茎。澱粉が豊富で、煮ても、焼いても、揚げても、蒸かしても、蒸かしたものを潰しても、何にしても美味しい。ジャガイモの澱粉は片栗粉と呼ばれ、これもまた料理で活躍する。澱粉はまた、アルコールの原料ともなる。
 世界各地で栽培され、いろんな品種がある。男爵、メークインなどが有名。

 花

 収穫
 記:島乃ガジ丸 2007.4.1  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
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