ブロッコリー
 私は、畑の野菜に農薬を使っていない。2株植えた野菜が2株とも虫害で収穫不能になる恐れがありそうな場合にだけ対策を行う。島唐辛子をたっぷり漬け込んだ泡盛をスプレー容器に入れ、野菜にかけている。それで、虫は2日ばかり逃げてくれる。
 植えたばかりの野菜は主にカタツムリに殺られるが、野菜が生長して収穫時期が近付いてくると蛾や蝶などの幼虫に食われるようになる。食用になる部分を食うので腹が立つ。そこで、島唐辛子泡盛スプレーが登場する。今期は1度も使わなかったが、カリフラワーやキャベツに対しては過去に何度かスプレーした経験がある。しかし、ブロッコリーについては今まで一度も無い。ブロッコリーにはどうやら虫がつきにくいようなのだ。
 ブロッコリーの食し方はカリフラワーとほぼ一緒。沖縄の弁当屋さんのおかずには、カリフラワーチャンプルーと同じくらいにブロッコリーチャンプルーが見られる。
 茹でただけのサラダ、天ぷらでも良い。煮込み料理もよく作る。カリフラワーをシチューにする時はクリームシチューだが、ブロッコリーの場合はブラウンシチューとなる。市販のシチューの素を使う時はビーフシチューとし、具の一つに加えるようにしている。

 ブロッコリー:野菜
 アブラナ科の一、二年草。原産分布は地中海沿岸地方。方言名:無し
 カリフラワーに比べると、一般家庭で食されるようになったのはずっと後。私が子供の頃は無かったように思う。しかし、ブロッコリーはカリフラワーの原型らしいので、歴史は古い。カリフラワーの乳白色に対し、ブロッコリーの花蕾は緑色となる。で、和名はミドリハナヤサイ(緑花椰菜)。広辞苑には別の和名としてメハナヤサイともある。
 カリフラワーと同じくこれもキャベツの変種。肥大した花蕾を食用とする。
 生育適温もキャベツ、カリフラワー同様に低い。18度から20度となっている。よって、これもまた他の2つと同じく沖縄では概ね冬野菜となっている。

 花
 記:島乃ガジ丸 2005.4.30  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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