アボカド
 先週日曜日(28日)、久々に畑仕事をした。今年初ということになる。年末からずっと週末には何らかの用事があって、気にはなりながらも、ずっとできずにいた。
 この日は1時間ばかりかけて、土を耕し、除草をする。そのついでにセロリ3本とパセリを両手いっぱい分収穫する。収穫できるものは他にニラ、青ネギがあるが、その日の酒はワインの予定であった。ために、肴は洋風のものをと考え、収穫をセロリとパセリだけにしたのであった。畑には他に、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなど洋風の肴になるものがあるが、それらは収穫までになお一ヶ月ほどかかる。
 「今日は、食い物がこれだから酒をこれにしよう」とする日もあるが、「今日は○○を飲みたいから、それに合う肴を作ろう」とする日が、どちらかというと私は多い。であるが、その日は、泡盛の予定が、セロリとパセリのお陰でワインに変更となった。
 鶏モモ肉を買っていたので、それを一口大に切り、セロリはササ切り、パセリはみじん切りにしておく。フライパンにバターを入れ、ニンニクスライスを入れ、香りが立ってから鶏モモ肉を入れて、炒め、セロリを加えてさらに炒めて、皿に盛る。パルメザンチーズとパセリを振りかけて、できあがり。ワインにピッタシの肴となる。
 このように、西洋野菜は概ね洋食にしてワインの肴にする。であるが、アボカドだけは日本酒、または泡盛になることが多い。和食扱いである。

 初めてアボカドを食べたのは学生の頃だと記憶している。当時、熊本に住んでいた従姉を訪ねた時、「マグロのトロみたいな味だよ」と言って、アボカドをスライスしたものに焼き海苔を巻いて、わさび醤油で食わせてくれた。マグロのトロを食ったことの無い貧乏学生は、「あー、これがマグロのトロの味か」と感激したのであった。以来、アボカドはそうやって食べることが多い。ただ、そればっかりだと飽きるので、生ハムなどと合わせて洋風にすることも最近はよくある。その時の酒はもちろん、ワインとなる。

 アボカド(avocado):果樹
 クスノキ科の常緑高木 熱帯アメリカ原産 方言名:なし
 アボカドはスペイン語かポルトガル語かと思ったが、avocadoが和英辞書にそのスペルで載っている。英語名は他にAlligator pear(ワニの梨)とあり、これは果皮がワニの皮に似ているところから。他に、Butter fruit(バターの果物)ともある。果肉が脂肪を多く含んでいる。「海のミルク」と呼ばれるのはカキであるが、アボカドは「森のバター」と呼ばれる。
 品種によって変異が多く、樹高も7〜20mまである。花は小さく黄緑色で、あまり目立たない。果実は品種によって球形、卵形、洋梨形といろいろある。果肉をサラダなどにして生食する。また、果実の中に1個入っている大きな種子は油脂を多く含んでおり、薬用などに利用される。

 実
 記:島乃ガジ丸 2007.2.1  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
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