モミジバヒルガオ
 昨日(8月27日)友人の新築祝いがあった。友人Kは小学校、中学校、高校が一緒の同級生で、高校の頃から続く養老会(養老の滝で酒を飲む会)のメンバーでもある。昨夜はその養老会のメンバーの多くが集まった。話は尽きることなく、楽しい宴会となった。
 Kの新居は那覇新都心という、今もっとも人気のある地区にあり、中心からは少し離れた、新都心の中では比較的緑の多い場所にあった。将来は両親も一緒に住む予定をしているようで、玄関から各部屋、トイレ風呂場などの出入り口はバリアフリーになっていた。
 新居に移る前、K一家は、私の住んでいるアパートの近くにある公務員用の団地にいた。たまに、近所のスーパーで出くわすことも会ったのだが、そういえば今年は1度も見かけなかったのだ。訊けば、今年の3月には移ったと言う。養老会も一昨年の暮れ以来集まることが無かったので、その情報は多くの仲間が知らなかったようである。
 アパートのすぐ近くにある小学校、その隣に公務員団地がある。小学校の東門から西門を抜けて公務員団地の敷地内を通り、農協方面へ向かうのは私の散歩道の一つ。月にたいてい1回は通る道。小学校の西門の手前右側は幼稚園になっており、幼稚園の正面、西門の左手側はメッシュのフェンスが張られていて、向こう側がKの住んでいた団地になっている。フェンスのこちら側には花壇があって、子供たちの植えた草花がそこにある。

 ある日、小学校の花壇にはよくありがちな朝顔の花を見つけた。花はフェンスに絡みついて咲いていた。近寄って見ると、花は朝顔に見えたのだが葉が違っていた。写真を撮って調べる。モミジバヒルガオという名であることが判った。そうか、あれはモミジの葉であったか。なるほど、植物の名前をつける人は風流を解する人なのである。
 調べる時、私はある程度名前を予想して調べた。無粋な私の予想ではカワリバアサガオであった。モミジバなどと粋な名前は思いつかなかったのであった。

 モミジバヒルガオ(紅葉葉昼顔):フェンス・パーゴラ
 ヒルガオ科の多年生蔓植物 原産分布は北アフリカ 方言名:無し
 葉がモミジに似ているのでモミジバという名。台湾から導入されたことからタイワンアサガオともいう。陽光地を好むが耐陰性もあり、土壌も選ばないので生育環境は広い。
 茎が他の樹木や棒状のものに巻きついて伸びる。枝先に近い葉の脇から花を見せる。成長が速く年中青々とし花を見せてくれるので壁面緑化に向く。朝顔型の薄青紫の花。

 花
 記:島乃ガジ丸 2005.8.28  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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