ハマササゲ
 私は、頭頂部の毛は薄く、ウチナーンチュでありながら腕や脛毛なども薄い。腕には細く小さな毛が少しあるが、脛なぞはほとんど無毛と言ってもいいくらいである。何の手入れもしていないのに、私の脚は毛が無く、白く、つやがある。無駄毛処理に時間を取られ、あるいは永久脱毛などに金をかけている世の女性たちには申し訳ないことである。
 ところが私は、髭は濃い。私の口髭、顎鬚は太くて硬い。姉の子供たちがまだ小さかった頃、悪さをしたときには私の髭ゴシゴシが彼らへの体罰の一つであった。伸ばすといくらか柔らかくなるが、2、3日不精したときの髭ゴシゴシは痛い。ゴシゴシを5、6回往復しただけで彼らの腕の皮膚は赤く変わった。
 私の髭がどのくらい硬いかというと、若い頃実験したことがある。若い頃は今よりももっと硬くて、しばらく伸ばして1センチほどになった髭を障子に突き刺してみた。髭は見事に障子に穴を開けて刺さった。これほど硬い毛のことをササゲと言う、・・・かも。

 ササゲという植物は、私はまったく知らなかったのだが、食用の豆としては有名な豆らしい。煮崩れしにくいので小豆の代わりに赤飯に用いられることも多いらしい。そのササゲと同属であり、見た目も似ていて、豆も莢もちゃんとできるのであるが、食料とはならないものがある。ハマササゲと言う。沖縄の海岸でよく見かける。

 ハマササゲ(浜大角豆):地被
 マメ科の蔓性多年生草本 アフリカ中部の原産 方言名:不詳
 ササゲ(大角豆)に似て、海岸の砂浜に自生することからハマササゲという名。ササゲは莢、種子が食用となるが、本種はどうも食えないようである。本種も5、6個の種が入ったインゲンに似た莢ができる。見た目は美味しそうなのであるが・・・。
 茎は1〜2mほどまで伸びる。ものに絡みついたり、地を這ったりする。沖縄の砂浜には自生のものも見られ、砂浜を這っている。砂防の役に立っている。
 夏から秋にかけて径15ミリくらいの黄色い花を次々と咲かせる。別名ハマアズキ。

 花
 記:島乃ガジ丸 2005.12.12  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
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