アサガオ
 新居(越してきたのは去年2016年12月)の北側窓は道路に面していて、道行く人から、また、道向かいの家の2階の窓から家の中が丸見えになっている。カーテンを閉じればいいのだが、夏場は風通しのために窓を開けっ放しにしたい、どうする?と引っ越してきた当初から考えていた。そして、「グリーンカーテンにしよう」と閃いた。
 グリーンカーテンは、蔓植物を這わすための躯体を作り、それにネットを張って、ネットに蔓植物を這わし、蔓植物が成長して窓を覆ってくれれば完成となる。
 這わす植物をアサガオと決め、躯体作りに着工したのは4月2日、同日、アサガオの種を数粒播いておく。躯体が完成したのは4月10日、その後、なかなか芽を出さなかったアサガオが4月下旬ら芽を出し始め、5月に入ってよく成長し、5月28日には最初の花を咲かせ、その後、花は日毎に多くなり、今は窓の半分を覆うようになっている。梅雨が明け、夏が始まる頃にはさらに成長し、窓の大部分を覆ってくれるだろう。

 アサガオは誰でも知っている植物、珍しくも何ともない。這わす植物を珍しくも何ともないアサガオにしたのは訳がある。有名な花なのに長い間(小学校以来?)見ていないことに気付いたから。そして、小学校の頃、理科の実験でアサガオの種を播き育てたことを思い出して懐かしくなったから。さらに、花を愛でる爺さんになりたいから。
 
 上の写真は6月16日のグリーンカーテン、きれいだし、近所の子供たちが見に来て、彼らとおしゃべりできるし、もちろん、グリーンカーテンの役にも十分立っている。
 
 アサガオ(朝顔):フェンス・鉢物
 ヒルガオ科の蔓性一年草 熱帯アジア原産 方言名:不詳
 名前の由来は広辞苑にあり「朝咲く花の意とも、朝の容花(かおばな)の意ともいう」とのこと。『植物名の由来』にも「もともと朝の容花(かおばな)の意であり、容花とは美しい姿の花という意味である」と説明があった。「朝の」の通り、花は早朝に咲き、陽が当たる頃にはしぼむ。「容花」の通り、花は大きく美しい。
 日本で栽培されるアサガオという名の植物はニホンアサガオとセイヨウアサガオに大別され、概ねニホンアサガオはヒルガオ科アサガオ属、セイヨウアサガオはヒルガオ科サツマイモ属となっている。写真のものはたぶん、二ホンアサガオ。
 品種が多く、広辞苑によると「花色は白・紫・紅・藍・縞・絞り、また形も獅子咲きなど変化に富む」とのこと。江戸時代から庶民に愛されてきたご存知アサガオ。開花期、倭国では7〜10月とのことだが、沖縄では6月から咲いている。
 
 花いろいろ
 アサガオの花いろいろ。古くから栽培されていて品種も多い。
 記:島乃ガジ丸 2017.6.15  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
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 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 
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