モミジアオイ
 私は旅が好きである。概ね年に2回は旅をしていた。「していた」と過去形なのは、去年今年と時間が作れなくて行っていないからだ。
 私の旅は概ね一人旅である。食いたいものが食えるし、行きたいところに行けるし、自由な時間変更ができるからだ。もしかしたらあるいは、一緒に行ってくれる女性がいないので、しょうがなく一人が好きなのかもしれない。
 旅先はほとんど国内である。勤めている会社が零細企業なので長い休みが取れないということと、零細企業なので給料が安くてお金に余裕が無いという理由による。
 そんな国内旅行ではあるが、楽しみはたくさんある。沖縄には無い景色、産地の新鮮な食べ物、そして、見知らぬ草木、昆虫などを見ること。

 沖縄の花というとハイビスカスを連想するが、ハイビスカスはアオイ科である。今回紹介するモミジアオイも同じくアオイ科で、ハイビスカスと同属。そこでふと思った。アオイ科のアオイとはいったいどんな植物なんだろうということである。
 徳川家の葵の御紋で有名なアオイだが、私はおそらくその実物を見たことが無い。沖縄には産しないのだと思う。しかし何十回と行っている旅先でも見ていない。「この紋所が目に入らぬか!」という水戸黄門のセリフで有名なアオイ。いったいどんな花?。
 と不思議に思ったのだが、調べると。家紋に使われている「目に入らぬか!」の「三つ葉葵」は別科のフタバアオイ(ウマノスズクサ科)の葉とのこと。

 モミジアオイ(紅葉葵):花壇・鉢物
 アオイ科の宿根草 北アメリカ原産 方言名:なし
 アオイと言うと、「俳諧では特にタチアオイをいうことが多い」(広辞苑)らしいが、タチアオイと同属の他の種も含んだ総称でもあるとのこと。本種はアオイ科で、タチアオイと同属のフヨウ(Hibiscus)属。本種の葉の形がモミジの葉に似ていることからモミジと付いて、モミジアオイという名前になる。ちなみに、フヨウ属はその名の通りフヨウも含まれ、また、学名からも判る通りハイビスカスも含まれる。
 茎は直立し、高さは1〜2mほどになって、ハイビスカスと同じくらいの大きな花を付ける。見た目は木本のようだが、ハイビスカスとは違い、草本。
 葉腋から長い花柄を出し、その先に緋紅色の大きな花を咲かせる。大きな花弁が緋紅色で、花弁の間に小さな薄黄色の顎片があり、そのコントラストが面白い。開花期についての記載は無いが、文献の写真は5月、私の写真は7月。掌状の葉も特徴。

 花
 記:島乃ガジ丸 2008.9.17  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
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