キキョウ
 1ヶ月ほど前だったか、インターネットを開くと、ホームサイトのニュースに美人の写真が写っていた。テレビを長く観ていないので見覚えは無いが、写真の横にあるその名前は知っている。福原愛、卓球の選手、泣き虫愛ちゃんで覚えている。しかし、パソコン画面に映っているその顔は、私の記憶している愛ちゃんとは違う美人、とても可愛い、内面から出てくる美しさなのだろうか、泣き虫愛ちゃんは素敵な女性に成長していた。

 愛ちゃんのニュースからさらに1ヶ月ほど前(9月中頃)、ベランダに花の1つでもと思ってホームセンターへ行き、花の苗を買う。買ったのはキキョウ。キキョウ、草花として有名だが、私は手元に置いてマジマジと見るのは初めて。数ヶ月前から薬草の勉強をしていて、キキョウも薬草の1種と知って、花もきれいだったので思わず購入。
 ネット上の福原愛さんは笑顔であった。その笑顔は何の不純物も混ざっていない笑顔だと私は感じた。そして、記事を読んで、彼女が「最近結婚した」ということを知る。「そうか、美しさは幸せの現れなんだろうな」と思う。幸せかどうかは不明だが、花の開き具合から笑顔、控えめな色から純粋を連想し、キキョウの花を思い出した。 
 キキョウ(桔梗):花壇・薬草
 キキョウ科の多年草 基本種は日本、朝鮮半島、中国などに分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く不明。漢字表記の桔梗は広辞苑にあり「キキョウ科の多年草・・・根は牛蒡状で太く、乾して漢方生薬の桔梗とし・・・」とあり、桔梗は漢方薬の桔梗から来ており、キキョウは桔梗の日本語読みであると思われる。
 基本種は高さ1mほどにまでなるようだが、矮性の園芸品種が多く出回り、良く見かけるのは高さ10〜30センチ程度のもの。花壇植栽に向く。
 根際から茎を多く分枝し、その先に花をつける。花は5弁の鐘形、基本種の花色は青紫で、開花期は6月〜8月。園芸品種が様々あり、花色は他に淡紫、白などがあり、二重咲などもある。山地・草原に自生し、秋の七草の一つ。
 漢方生薬の桔梗は去痰・鎮咳・消炎薬とのこと。
 記:島乃ガジ丸 2018.11.19  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
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 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
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 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
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 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
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 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行
 『ネイチャーガイド 琉球の樹木』大川智史・林将之著、株式会社文一総合出版発行
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 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『ネイチャーガイド琉球の樹木』大川智史、林将之著、株式会社文一総合出版
 
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