ヒヤシンス
 私はポン酢を料理によく使う。冬場は特にだ。鍋で肉や魚、野菜などを煮て、ポン酢をつけて食う、冬場の酒の肴はそれが最も多い。ポン酢は夏場もよく使う。肉や魚、野菜などを煮て、冷まして、皿に盛ってポン酢をかけて食う。ガシガシ食う。
 自分で消費するものは自作したいと望んでいるので、いつかは酢も自作したいと思っている。日本酒は自作できているので酢も作れるはず。日本酒は火入れせずに放って置くと勝手に酢になってしまう。酒好きとしては残念なことだが、酢好きとしては助かる。香りづけの柑橘類は、シークヮーサーが畑で実を着けてくれる。問題は醤油だが、これもいつか、畑で大豆が収穫できるようになったら味噌と共に挑戦したいと思っている。
 ポン酢はともかく、酢ができたなら野菜の酢漬けは醤油がなくても作れる。それに、酢を水で薄めてそれを冷やして、夏の飲み物にできる。作りたての酢を使った飲み物だ、冷えた夏の飲み物だ、これを名付けて「冷や新酢」と言う。
 
 植物のヒヤシンス、広辞苑に漢字表記として風信子とあった。「風を信じる子供」とは何とも夢のある名前だ。ただ、信はシンと読み、子もスと読めるのでいいのだが、風はヒヤとは読まない、ヒヤとフウは音として少々遠い。私なら音も同じにしたい。ヒヤを冷とし、冷心子。「冷たい心の子供」、何とも悲しい名前だ、なんだか詩的・・・か?

 ヒヤシンス(hyacinth):鉢物・装飾
 ユリ科の秋植球根植物 地中海沿岸原産 方言名:なし
 名前の由来、ヒヤシンス(hyacinth)は学名の属名。広辞苑に「風信子」という漢字があった。子はスとも読めるのでフウシンスと発音できるが、ちょっと・・・。
 球根から広線形の葉を叢生し、その中央から太い花茎を立ち上げ、芳香のある花を総状につける。花茎の高さは15〜20センチ程になる。
 地中海沿岸の原産で、16世紀にヨーロッパに渡って品種改良され、以降、多くの園芸品種が作られ、色形がさまざまあるとのこと。広辞苑には「青・紫・紅・黄・白色、また一重咲・八重咲の花」などとあった。球根は大型で、水栽培もできる。
 記:島乃ガジ丸 2014.4.9  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
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 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
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 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
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