ヒルザキツキミソウ
 夕方、近所を散歩していたら月下美人の花を見つけた。正確に言うと、月下美人の、今夜開きそうだなと思われる花を見つけた。夜になって、花の写真を撮りに行く、・・・なんてことをしようとは、しかしながら、怠け者の私はちっとも思わなかった。
 飲みに行く、以外のことで夜出かけることがこの頃めっきり減った。そういうことが面倒だと思うようになってきている。夜、タバコが切れてもわざわざ買いに行くようなことをしない。まあ、元々ヘビースモカーでは無いので、一晩くらいの禁煙は何でも無い。タバコを吸いたい欲求よりも、夜は外に出たくないの欲求がはるかに強い。
 夕方家に帰って、ちょっと運動して、ビール飲んで、シャワー浴びて、酒飲みながらこのような文章を書きながら、そのうち眠くなって寝る。なんていう生活パターンが今、私の大のお気に入りなので、できるだけ、この生活パターンを崩したく無いのである。

 夜咲く花といえば、沖縄では先ずゲッカビジン(月下美人)なんだが、本土ではツキミソウ(月見草)がその代表かもしれない。『沖縄園芸百科』にツキミソウが紹介されているが、沖縄でツキミソウを、私は見たことが無い。ツキミソウは無いが、ヒルザキツキミソウは沖縄にふんだんにある。ツキミソウは夜咲く花だが、ヒルザキツキミソウの方は、その名の通り昼間咲いてくれる。これは、写真を撮るのに何の面倒も無かった。
 じつは、6月、7月はホタルの時期でもある。アパートにもホタルはやってくる。ホタルは概ね畑にやってくる。写真を撮ろうと思えば撮れる。でも、撮りに行こうとはちっとも思わなかった。夜、外に出るのが面倒なのは、蚊に刺されることが嫌なせいもある。

 ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草):花壇・地被
 アカバナ科の多年草 原産分布は北アメリカ南部 方言名:無し
 ツキミソウは、空に月があっても無くても夜咲く花。たいてい夕方に咲いて朝にはしぼむ。それでも月見は概ね夜にやるから月見草という名で良し。
 ツキミソウとは別属だが、ツキミソウに似た花で昼間咲くものをヒルザキツキミソウという。別属なのに、なんかツキミソウの子分みたいな名前となっている。そりゃあ、世に出たのはツキミソウが先かもしれないが・・・。ヒルザキツキミソウと同じ属にユゲショウという名の植物もある。ならばヒルザキツキミソウ、ヒルゲショウという名前でも良いのではないかと思うのだ。花は白色と桃色がある。開花期は3月から11月。
 陽光地で排水の良い砂質土壌を好む。移植は難しい方であるが、実生から増やすことは易しい。種が飛んで、勝手に増えたりする。

 花
 記:島乃ガジ丸 2005.7.24  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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