ヒメハマナデシコ
 ヒメハマナデシコの写真は先ず、2011年7月、海洋博公園で撮っている。海洋博公園は名札の付いている植物が多いので、ヒメハマナデシコもすぐ傍にそう書かれてある立札があったので、その時既にそうであると認識はしていた。そして、その時何故海洋博公園へ出かけたのかもだいたい記憶している。海洋博公園だけでなく、そこよりさらに北にある与那覇だけにまで行ったことも覚えている。
 翌2012年5月にも海洋博公園へ出かけ、同じく(たぶん同じ場所か?)ヒメハマナデシコの写真を撮っている。その時のことはあまりよく覚えていない。ということで、日記を調べる。友人Kが沖縄へ遊びに来ていて、彼をヤンバル(沖縄島北部の通称)へ観光案内していた。「昼飯で美味しい島タコを食った」と書いてあるのを読んで、古宇利島へ行ったこと、大宜見のIさん邸に世話になったことなど思い出した。

 何で、2012年より古い2011年のことをより覚えているのかというと、2012年の同行者は男で、2011年は女性だったから。東京から共通の友人の紹介でTさんが遊びに来ていたのを観光案内した。「男と一緒」と「女性と一緒」では脳へ記憶される度合いが違うようである。男は記憶から消えることもあるようだ、ごめんK。
 Tさんは大和撫子と呼んでもいいほどの清楚な感じの女性だった。 
 ヒメハマナデシコ(姫浜撫子):花壇
 ナデシコ科の常緑多年草 奄美、徳之島、伊江島、西表島に分布 方言名:不詳
 名前の由来、資料が無く正確には不明だが、ナデシコは大和撫子の撫子、『園芸植物名の由来』に「草の姿や花の色が愛らしいので愛児になぞらえて「撫し子」とよんだものといわれる」とあった。なお、「ヤマトナデシコ(大和撫子)というのは姉妹品の唐撫子に対していったもの」ともあった。唐撫子(カラナデシコ)は「漢名を石竹あるいは瞿麦といい中国原産」のナデシコの類で、平安時代に渡来したとのこと。
 明鏡国語辞典によると、ヤマトナデシコは「ナデシコの別称」であり、そして、「日本女性の美称」とのこと。確かにナデシコは清楚で可愛らしい花。清楚で可愛らしい女性は私の周りにもたくさんいる。そうでない女性も・・・止めておこう。
 日当たりのよい海浜近くの岩場などに生え、種子で自然に芽生え広がり群生することがあるとのこと。茎は株状で根際から分枝し、下部は木質化して横に這うか斜上し、高さは10〜30センチほどになる。根生葉はロゼット状で倒披針形からへら状長楕円形、長さ3〜5センチ。茎葉は対生し、上部に行くにつれてしだいに小さくなる。
 茎の先に集散花序を出し、1〜6個の花を着け次々に咲く。花弁は淡紫色〜紅紫色で、開花期は4〜9月。
 ちなみに、ハマナデシコは本州〜九州に分布し、茎は直立し、花は密に多く着き同時期に咲き、苞の先が尾状に伸び、それで本種と判別できるとのこと。 
 花
 記:島乃ガジ丸 2019.1.31  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
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 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
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 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行
 『ネイチャーガイド 琉球の樹木』大川智史・林将之著、株式会社文一総合出版発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『沖縄食材図鑑』田崎聡著、有限会社楽園計画発行
 『自分で採れる薬になる植物図鑑』増田和夫監修、柏書房株式会社発行
 『家庭で使える薬用植物大図鑑』田中孝治著、社団法人家の光協会発行
 
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