ハクチョウソウ
 大学の5年間(留年したので)を私は東京で暮らした。5年間、23区内で暮らしたことは無い。なので私は○○区民になったことは無い、・・・どうでもいいことだが。
 私が住んでいたのは中央線沿線の吉祥寺より西、武蔵野市、小金井市、国分寺市などであった。その辺りからさらに西の国立市、秋川市などにも友人や親戚がいたのでたびたび出かけた。秋川市の親戚の家へ行くには国鉄(当時)中央線立川駅で青梅線に乗り換え、さらに拝島駅で五日市線に乗り換えだった。秋川市には何度も通ったので、その近辺にある福生市、青梅市、五日市町などという地名もついでに覚えてしまった。
 その頃のこと、地図を見ると檜原村という地名が目に入った。「おー、この大東京にも村があるんだ!」と少し驚いた。少し驚いたが、その読みが解らない。「ひはらそんとか言うのかなぁ」と後日友人に訊くと、「ひのはらむらって読む」との答え。「むら?・・・村をむらって読むのか?」、「普通だろ?」、「普通?・・・」。
 沖縄では村を「むら」と読む村は無い。北の伊平屋村「いへやそん」、国頭村「くにがみそん」から、南の多良間村「たらまそん」まで全て「そん」と読む。それが日本の常識であろうとばかり思っていた。沖縄の少年にとって、村を「むら」と読むのは「村の鍛冶屋」を歌う時、あるいは、昔話で村が出てくる時くらいであった。

 ハクチョウと言えば白鳥だろう、それが日本の常識だろうとこれまで私はずっと思っていたが、違うハクチョウもあった、白蝶。白蝶は「しろちょう」って読むだろう普通は、それが日本の常識だろうと思ったのだが、読み方には例外が多くあるようだ。

 ハクチョウソウ(白蝶草):花壇・鉢物
 アカバナ科の一年草 北アメリカ原産 方言名:なし
 名前の由来、白蝶草と参考文献にあったので、白い花を白い蝶に見立ててハクチョウソウ(白蝶草)だと想像できる。別名にヤマモモソウ、ガウラとあるが、ヤマモモソウは本種の桃色種の花から山桃草であろう。ガウラは学名から。
 草丈は1mほどになる。分枝が多く、茎の先から細く長い花茎を出し、たくさんの小さな花をつける。花色は白の他、桃色もあるとのこと。開花期は夏から秋。
 性質は強く、繁殖力も旺盛で、こぼれ種から逸出して野生化もするらしいが、沖縄ではそれほどでも無いようで、野原で見かけたことは無い。従姉の別荘にあった個体も子孫を残せなかったようで、私が見た6年前以降、二度と見ることは無い。
 日当たりのよい場所で、高温多湿を好むとのこと。高温多湿の沖縄ならさぞかし多くあるだろうと思われるが、学校や公園の花壇で本種を私は見たことが無い。

 花
 記:島乃ガジ丸 2012.2.19  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
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