コバノセンナ&ハナセンナ
 センナと名のつく植物は、沖縄の緑化植物として何種類か紹介されている。『沖縄の都市緑化植物図鑑』にはモクセンナ、コバノセンナ、ハナセンナ、ハネセンナ、フタホセンナの5種類ある。これらの全てはマメ科のカッシア(Cassia)属、和名だとカワラケツメイ(河原決明)属に含まれている。文献によってはセンナ属と書いているのもある。
 河原決明とはなかなか面白い名前、「かわはらけつめい」と読むと、何だか強そうな武士のような名前だ、その所以が知りたくなるが、これは後日ということにしよう。カワラケツメイはマメ科の一年草。沖縄にあるかどうか、私は見たこと無い。
 コバノセンナ、ハナセンナ、ハネセンナ、フタホセンナの4種は高さがせいぜい3mに留まる低木で、潅木状になり、刈込みして生垣に用いたりできる。だが、モクセンナはもう少し大きくなり、木立性となる。庭木としては中木に分類されるので別項で紹介する。同じカッシア属には、既に紹介したナンバンサイカチもある。これは大木となる。
 低木のコバノセンナ、ハナセンナ、ハネセンナ、フタホセンナのうち、コバノセンナとハナセンナはよく似ている。葉先が尖っているか丸っこいかで私は判別した。

 コバノナセンナ(小葉の旃那):添景・生垣
 マメ科の落葉低木。原産分布は南アメリカ。方言名:なし
 センナが広辞苑にあった。「中近東原産の薬用植物。高さ約1メートル。・・・秋、5弁の黄色花をつける。果実・葉の浸剤しんざいを健胃剤・下剤とする。」とのこと。センナという名前はおそらくSennaという学名から。本種はそれと同属であることからセンナで、葉が他のセンナより小さいことから小葉とつく。旃那はおそらく漢名だと思われる。
 萌芽力が強く、多く分枝し長く伸びる。長く伸びる枝は横に広がる性質があり、適宜剪定を行わないと狭い場所ではうるさく感じるようになる。高さは2m前後。
 センナの類の多くは鮮やかな黄色の美しい花をつける。葉が他のセンナより小さいので“小葉の”センナとのこと。開花期は10月から12月。
 学名はCassia coluteoides Colladon

 花


 ハナセンナ(花旃那):添景・生垣
 マメ科の落葉低木。原産分布は南アメリカ。方言名:なし
 名前の由来、参考文献に記載は無いが、センナについてはコバノセンナと同じで、本種は花がより目立つところからハナ(花)と付いたものだと思われる。
 陽光地を好み、半日陰では花付きが悪くなる。耐潮風性も強くないので海浜地の植栽には向かない。高さ2〜3mになるが、強剪定に耐えるので形を整えやすい。
 羽状複葉の葉はコバノセンナに似ているが、コバノセンナの小葉が丸っこいのに対し、こちらの小葉は細長く、先端が尖っているので区別できる。鮮やかな黄色の花はコバノセンナとほぼ同じ。開花期は10月から11月。
 学名はCassia corymbosa Lam.

 花

 ちなみに、他のセンナの学名と開花期は以下。
 ハネセンナ(羽旃那)Cassia alata L.開花期は7月から10月。
 フタホセンナ(二穂旃那)Cassia didymobotrya Fresen.開花期は10月から11月。
 モクセンナ(木旃那)Cassia surattensis Burm. F.
           開花期は5月から6月、及び10月から11月。
 訂正追記:2011.2.1
 記:島乃ガジ丸 2005.4.17  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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