ルリマツリ
 このホームページの「沖縄の草木」では、草木を「主木高木」、「中木添景」、「低木」、「蔓蔦」、「街路公園」などに分類しているが、その分け方に確固とした理由があるわけでは無い。概ねそういう使い方が多かろう、良かろうという気分で分けている。
 主木にするか添景にするかは、その庭の主の感性によって決まると言っていいし、街路公園に分類された大木でも、広い庭でなら主木にしたり添景にしたりできる。雑木雑草に分類されたものだって、管理のしようによってはグランドカバーに使えたりする。
 蔓蔦植物の場合は、その性質が特異なので、壁面緑化や、パーゴラ、フェンスに絡ませて”面”の景色とする使い方となる場合が多い。しかし、中には刈り込んで玉作りや、生垣などに利用されるものもある。これまでいくつかの植物を蔓蔦にするか、低木、あるいは添景にするかでちょっと悩んで、コインを投げるようにして決めたものがある。
 何ていい加減な!と思われる方はおそらく、このHPの記事をそう多くは読んでいらっしゃらないのであろう。全体的に南国特有ののダラーっとしたいい加減な雰囲気で、私は書いているので、学問的に信用できる立派なものではないという自信を持っている。ただ、言わせてもらえば、植物を愛でるのは学問では無く、感性である。感性は人それぞれ違うのだが、一般の人よりはいくらか植物に触れる機会の多い私の感性は、学問的にでは無く、植物を愛でるときの参考には、ある程度なれるのではないかと思うのである。
 以上はもちろん、できない男の言い訳。ということで、以下に続く。

 ルリマツリもまた、半ツル状の性質をもつ植物で、フェンスにからませているのもよく見たりするが、コインを投げた結果、これは低木とした。

 ルリマツリ(瑠璃茉莉):添景・生垣・壁面
 イソマツ科の半ツル性常緑低木。原産分布はアフリカ南部。方言名:無し
 陽光がよく当り、排水良好な環境を好む。半ツル性となるので、フェンスに這わせて壁面緑化として使え、単独で庭のアクセントにも使える。細い茎は2〜4mまで伸びるが、下垂し、高さは1mほどにしかならない。しかし、伸びた枝が込み合い、見苦しくなるので、添景として用いる場合は花が終わった後に剪定する。
 夏の暑い盛りに薄い水色の涼しげな花を多くつける。開花期は7月から11月。

 花
 記:島乃ガジ丸 2005.7.31  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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