クメジマツゲ
 私は夢をよく見る。目が覚めると忘れていることがほとんどだが、中には、あまりに印象が強くて、覚めてもはっきり覚えていて、枕元に用意してある夢ノートに書き記してあるものもいくつかある。美人女優が裸で出てきて、エッチなことをするという夢もまれに見たりして、それらも記憶に残っているが、そういうのはノートに書かない。
 見た時期が数年という間隔があるのに、ストーリーが繋がっている夢がある。その夢の中では、私はいつも兵士である。争いごとの嫌いな、平和主義者の私であるが、不思議なことに兵士なのである。多くのシーンで、私は銃を肩に下げている。でも、さすがに平和主義者だけあって、その銃で人の命を奪うようなシーンはまだ一度も無い。
 私は、人類の未来と世界の平和に大きく関わるような人物を警護しているようである。その人物はまだ特定されていない。私が、私の相棒であるもう一人の兵士と二人だけで守っているのは6、7人、15、6歳の少女と、10歳くらいの少年がいることは覚えているが、残りはシルエットだけで、まだ明確ではない。その内の誰かが大事な人。
 最初の夢は、この一行が砂漠を歩いている光景で終わっている。はるか地平線に夕日が沈みかけて、数人の人間のシルエットが浮かんでいる。私は最後尾にいた。
 夢の話をしてもしょうがないのであるが、この夢の続き、あるいは関連した内容のものを後に2度見ている。私の来世のお告げなのかもしれないと思うのである。

 さて、今週はツゲを3種紹介するが、これらは「告げ」では無く、「柘植」と書き、ツゲ科の植物。材が櫛や印鑑に使われる、あのツゲの仲間。

 クメジマツゲ(久米島柘植);刈込・生垣
 ツゲ科の常緑低木 原産分布は中国 方言名:トゥンギ
 クメジマツゲという名前をよく聞くので、そう紹介したが、文献には別名のカラヒメツゲという名前で紹介されているものが多い。元々は中国の原産なのでカラ(唐)、小型で葉も小さいのでヒメ(姫)がついてカラヒメツゲなのであろう。古い時代に中国から久米島に伝わったことからクメジマツゲ(久米島柘植)という別名がある。
 高さ1mと文献にあるが、近所には2mを超えるクメジマツゲの生垣がある。葉は細長く、オキナワツゲよりはだいぶ、アメリカツゲよりは少し小さい。両者に比べ葉の色が濃く、また、厚みがあり、硬い感じがする。陽光地を好み、成長は遅い。

 ツゲ3種の葉
 左からオキナワツゲ、クメジマツゲ、セイヨウツゲ。
 オキナワツゲは大きく、クメジマツゲは細長い。セイヨウツゲの先の方は新芽。
 記:島乃ガジ丸 2006.2.4  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
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