ハナツクバネウツギ
 『話を聞かない男、地図を読めない女』を数年前に読んで、「なるほど」と私はガッテンしたのであるが、アメリカに住む姉も、私が目の中に入れても痛くないほどカワイイと思っている従姉の娘(結婚して今は北海道に住んでいる)も、静岡にいる才色兼備の友人Kさんでさえも、「男はどうの、女はどうのって嫌い」らしい。男と女に能力の点で違いは無いと考えているらしい。そうはおっしゃるが、それでも地球は・・・。
 私は一点集中型の、いかにも『話を聞かない男、地図を読めない女』でいう男脳をしていて、一時(いちどき)に多くのことを考えることは苦手としている。ある作業に集中してパソコンに向かっている時、電話などが鳴ったりすると腹が立つ場合もある。頭の中であれこれ考え、それを設計図を引くようにして頭の中で区分けし、パソコンの画面上で組み立てていく。そんな作業を中断されると、渾身の力を込めて集中して描いていた設計図が、灰色の設計図に変わってしまうことがある。どこにどんな線を引いたか忘れる。
 一点集中型の脳味噌なので、話が途中であちこち飛んでしまうのも苦手としている。特に、ある問題について討論しているときなどは、その問題についてのみ集中して考えているので、別の話題が途中に入ってくるとわけ判らなくなって、腹が立ったりする。姉と討論するときはたいてい、私は腹を立てている。まあ、表には出さないけど。

 金曜日の職場のすぐ近くに、街路樹としてアベリアが植えられてあり、数ヶ月前から花を咲かせている。通勤の途中で毎週見ているのだが、見ては、写真撮らなくちゃと思うのだが、職場に着いて、パソコンを開いて作業を始めると、そのことをすっかり忘れてしまう。帰るときも同じ道を通り、「あっ、写真撮るの忘れた。」となるが、「ま、来週でいいか。」となって、次の週も同じことを繰り返す。そんなことが数ヶ月続いて先日、やっと写真を撮ったのだが、やはりこれも、一点集中型の男脳のせいだと私は思う。が、友人に言わせると、「おめえ、それは脳味噌が歳取っただけのことだぜ。」であった。

 ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木):添景・生垣
 スイカズラ科の常緑低木 原産分布は中国 方言名:なし
 アベリアという名前の方をよく聞く。アベリアは属名。ウツギは幹枝がパイプ状になっている植物を指して空木と名をつけたりしているが、本家のウツギは空木、または卯木と書き、ユキノシタ科の落葉低木のことを指す。「卯の花の匂う垣根」のウツギである。
 衝羽根とは羽根つきの羽根のことをいう。5枚の萼片が果実の頭に残って、それが衝羽根のように見えるのでツクバネウツギ。花が多く咲くのでハナが付くのであろう。
 高さは2mほどにまでなり、成長も速いが、よく分枝し、強剪定に耐えるのでバッサリ刈込んで形を整えることができる。陽光地を好む。花は白色、一つ一つは小さいが、枝先にまとまって付き、盛りの頃は目立つ。開花期は3月から11月。

 花
 記:島乃ガジ丸 2005.9.4  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
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