エランセマムトリカラー |
エランセマムトリカラーという名の植物はもう何年も前から職場の庭にあった。ではあるが、それがエランセマムトリカラーという名であることを知ったのは、それがそこに存在していることを認識してからしばらく経ってからのこと。 参考にしている文献の一つにエランセマムトリカラーは載っている。文献の1ページ1ページを注意深く見ていれば、職場の庭のエランセマムトリカラーがエランセマムトリカラーであることがすぐに判ったはずなのだが、あいにく私は注意深い人間では無い。 エランセマムトリカラーはクロトンによく似ている。クロトンは私の周囲に多くあり、公園などでもよく目にする。クロトンはまた、品種が多い。いろんな葉の形、色をしている。なので、私はてっきり、職場の庭のエランセマムトリカラーはクロトンの一種だとばかり思っていたのだ。注意深くない私は、思い込みでミスをする人間でもある。 ちなみに、クロトンはトウダイグサ科の常緑低木。 エランセマムトリカラー(Eranthemum tricolor):鉢物、生垣 キツネノマゴ科の常緑低木 原産分布は太平洋諸島 方言名:なし 名前の由来は学名Eranthemum tricolorをそのまま和名にしたもので、他に日本語らしい名があるかもと探したが、参考にしているどの文献にもそういうものは無かった。 高さは3mほどで、民家の庭の装飾や生垣に向く。桃色の斑が入った葉がきれいで、鉢物としても使えるが、陽光を好み、日当たりが良いと葉色が鮮やかになる。 花も紅色をしており観賞対象となる。開花期は9月から11月。アブラムシ、カイガラムシが付くことがある。乾燥に弱いので鉢物は特に注意する。剪定は花後。 花 葉 |
記:島乃ガジ丸 2011.9.28 ガジ丸ホーム 沖縄の草木 |
参考文献 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行 |