アマチャ
 10年ほど前まで、私は体重が70キロ近くあった。身長は170センチあるので太り過ぎということは無かったが、体調は良くなかった。特に肩凝りが酷く、血圧も上が140前後、下は90前後あった。ということで、体質改善を決意し、2001年1月22日から筋力トレーニングを始め、『血圧安定化計画』なる表をエクセルで作り、その日やったトレーニングの量と、日々の血圧、体重、体脂肪率などを記入していった。
 翌2002年の10月頃からは、その表のその日の蘭に、その日あったできごとなどもついでに記すようになった。結果的にそれが私の日記となり、今も続いている。

 2006年10月14日の15時49分、私はいったいどこにいたのかと調べてみた。その日どこで何をしていたかは、パソコンのエクセルファイル『血圧安定化計画』を見ればだいたい分かる。その日その時、私は北海道大学の植物園にいた。
 デジカメで写真を撮ると、そのファイルには撮影日時などのデータも記録される。アマチャの写真の日付が2006年10月14日の15時49分となっていた。約6年前の写真、パソコンを開いてその写真を見たのはよって、おそらく6年ぶりとなる。6年ぶりに見る写真がどこで撮ったものかが判る。パソコンとデジカメに感謝。

 アマチャ(甘茶):添景・甘味料
 ユキノシタ科の落葉低木 関東以南に分布 方言名:なし
 名前の由来、広辞苑の甘茶の項に「アマチャまたはアマチャヅルの葉を蒸してもみ、青汁を除き、乾かしたもの。煎じて飲料とする。甘味を有する」とあり、甘茶の原料の一つになっていることからアマチャという名、で間違いなかろう。
 ガクアジサイの変種で、ガクアジサイと同じく中心部に小さな花が集まってつき、その周りを萼片の変化した飾り花が取り巻く。ガクアジサイに比べると花数はずっと少ない。枝先に花をつける。花色は淡青色または白色で、開花期は初夏から夏。
 直立して高さは1mほどになる。分枝は少ない。葉に甘味成分があり、茶にして飲まれる他、砂糖の代わりとして甘味料としても使われる。
 ちなみに学名、
 アマチャ Hydrangea macrophylla Seringe var.thunbergii Sugimoto
 ガクアジサイ Hydrangea macrophylla

 花
 記:島乃ガジ丸 2012.6.14  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
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