センネンボク
 朝の「めざましテレビ」でやっている12星座占いというのをよく見ている。むろん、信じているわけではないが、自分の星座が1番だと何となく気分が良い。しかしまあ、1番の時に良いことがあり、最下位の時に悪いことがあったかというと、よく覚えているわけではないが、おそらく、どちらも無い。占いは、もしかして、信じないと当たらないのかもしれない。
 占いも信じないが、お守りとか、御札の類も私は持っていない。家の中にも、車の中にもそんなものは一つも無い。仏壇も神棚も無い。無いけれど、火事にあったり、泥棒に入られたり、事故にあったりしたことは無い。縁起担ぎもほとんどやらない。北枕も西枕も問題にしない。
 そんな私だが、若い頃、付き合っている女に幸福の木をプレゼントしたことがある。二人で幸せになろうね、って意味を込めたのだ。今から思えば赤面ものだが、若気の至りということ。

 幸福の木は、ドラセナ属のマッサンという品種がよく使われている。同じ科のコルディリネ属に千年木という名の植物があり、これもまためでたい名前だ。そのうち、長生きしてねって意味を込めて、両親にプレゼントしてやろう。両親は涙を浮かべ、「私らの財産は全てお前にやる。」なんてことになるかもしれない。「お前の考えていることはお見通しだ」かもしれないが。

 センネンボク(千年木):庭木・観葉植物
 リュウゼツラン科の常緑中木 分布はインド、オーストラリア北部 方言名:無し
 観葉植物としてはドラセナという名で店頭に並んだりしているが、センネンボクはドラセナ属では無く、コルディリネ属。近縁種なのでよく似ている。
 本土では鉢植えにされ室内の観葉植物と決まっているが、沖縄では地植えにもされる。日陰で育つので、日の当たらない箇所の植栽に使える。
 実は、ドラセナもコルディリネも私が参考にしている書籍にはユリ科とあった。ユリ科?と疑問に思って、ネット上の植物図鑑などで確かめてみるとリュウゼツラン科となっていた。参考書籍にユリ科とあったのは、元はユリ科だったのがリュウゼツラン科に変更されたのを知らずにいたか、あるいは単なる記載ミスだったのかは知らない。

 花
 記:2004.11.19 島乃ガジ丸  ガジ丸ホーム 沖縄の草木
 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
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